あらすじ
本格ミステリ史上、最もバッシングを受けた鬼才のデビュー作。メフィスト賞の性格を決定づけ、後の作家に絶大な影響を与えた超問題作。1200の密室で1200人が殺されるという、密室卿を名乗る正体不明の人物からの犯罪予告が届く。1200年間、誰にも解けなかった密室の秘密を知ると豪語する密室卿の正体とは何か。JDC(日本探偵倶楽部)きっての天才にして、名探偵をも超越したメタ探偵・九十九十九が挑む!
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Posted by ブクログ
真面目に読むと壁本だが、最初からエンタメとして読むと割りと楽しめる。ジョーカーに比べると文章にしつこさは少ない。
歴史とは必ずしも真実とは限らず、書物に記録されたものであるということを逆手に取り、密室殺人という狂言を行う密室教信者が犯人というのは画期的なアイデアではないか。
ただ、真犯人(黒幕)が曹操→卑弥呼→松尾芭蕉というのは全く意味が分からない。
Posted by ブクログ
キワモノ出たーーーーーー!!
まじめくさって読むと大けがします。
本スローイングした人もいたそうな(笑)
まあ、真相部分はあれですね、
あれ。
あれなんですよーとしか言えない代物です。
その代わり探偵メンバーに関しては
面白いのでそこだけ重点的に読んでいけばいいのでは
まじめに読むものじゃないわ。
Posted by ブクログ
1994年1月1日。マスコミ各社、警察庁、日本探偵倶楽部に、ある『犯罪予告状』が送られた。
今年、1200個の密室で、
1200人が殺される。
誰にも止めることは
できない。
密室卿
果たして予告状通りに、日本各地で連続して「密室」殺人事件が起き始めた。
犯人は。そして、事件を解決に導く者は誰なのか。
その結末に驚愕必至の超問題作。
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読み終えた直後に抱いた感想は、「奇をてらうにしても程があるだろ」だった。しかも、これがデビュー作である。
日本各地で連続して起こる「密室」殺人事件という犯罪設定も奇抜なら、探偵役を務める側として、いずれも奇抜かつ人並み外れた推理法を持つ、総勢350人もの探偵を束ねる『日本探偵倶楽部』という組織が登場するのも奇抜だ。(登場する探偵はその中のごく一部だが)
「警察関係者」「探偵」「読者を惹きつける謎(殺人事件)」と基本的な要素は満たしてはいるが、これは果たして「推理小説」と呼べるのか。私は「推理小説」の【枠外】だと思う。
理屈を抜きにして、とにかく「凄い物語を読みたい」という人に、この物語はオススメだ。