あらすじ
それぞれの物語を乗せて今日も電車は走る――いつの間にか乗務員室に入り込んできた女子高生に惹かれる車掌さん、思わず破いた中吊り広告でほほ笑むアイドルが取り持つ少年たちの友情、ボックス・シートでは居心地が悪い秘めた恋の2人、両親の不仲に心を痛めた優等生は改札で呼び止められて……みんながいつも乗っている電車に詰まった5篇の物語。
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Posted by ブクログ
電車にまつわる短編5作。
ふんわりとした中にピリッとした味わいが程よい感じ。
中でも「あみだなの上」はなんとも切なく、ああ、そうなんだよねとまだ人生の終焉をっ迎えるには早いのだけど、しみじみ痛切に感じてしまった。
Posted by ブクログ
初めて読む人だしハズレも覚悟してましたが、
不思議な感じで流れていく話が多くて好きでした。
短編集だと話によって好き嫌い分かれたりもしますが、
私はどれも好きでした。
全て電車に関するお話で、
日頃何気なく乗ってる電車にストーリーを感じました。
Posted by ブクログ
表題が『車掌さん』になっているせいか、短編すべて駅にまつわる話でした。
さすがに車掌は1回だけでしたが、後は乗客。
…1人、乗客といっていいのか分からない人もいましたが。
最初の話は、多分娘なのだろうな、と。
そう思う前に思ったのは、そんなに簡単に乗り込めるものなのか、です。
関係者ではないから入ってはいけない場所、と思っているので
入るの事態に、かなり抵抗があるとは思いますが。
景色、よさそうですよね…w
景色よさそうといえば、最後の話。
一面の花畑で、何時か会える妻を待つ。
その状況を想像するだけで、何だか幸せな感じがするのですが
寂しい感じもしました。
何故か、と言われても分かりませんが。
Posted by ブクログ
電車や駅が絡む恋愛(もどきを含む)をテーマにした短編連作。でも爽やかでも初々しくもなく精神的に自分勝手で未熟な中年の恋愛話。なので一筋縄のシンプルな感じではなく、いろいろ混みいっています。