【感想・ネタバレ】ソウルリキッドチェインバーズのレビュー

環 望

[りんご · ★★★☆☆]

王道ネタをどう料理してくれるか

ゴスロリ、スチパン系に興味があり、イラストセンスも高い表紙に一目ぼれ。
この表紙のでかいポスターがあったら欲しいくらい。
ただ、この作家さんを知らないで買うと中身見たとき、絵柄が多少古臭い絵柄（目の描き方）かなぁって思われると思われ。

この作者さんの代表作である、ダンスインザヴァンパイアバンドが好きだったんで今回もその匂いをある程度感じた作品だったので購入。
前作のネタがざっくり言うと吸血鬼ｘ人狼での幼女ｘ青年のアクションだったわけで、ン幾人が通ってきた王道ネタをいかに料理するかがこの作者さんの見所だったんですがなかなか深くストーリーも出来てて良かったです。

物語としては、ゾンビで溢れた人類崩壊寸前の世界で、崩壊の原因を作ってしまった人物を探しながら、案内人の青年とチェーンソー幼女がゾンビをギャンギャンぶったぎり、旅をしてくって流れ。
で、今回もゾンビや幼女がチェーンソーなどとなかなかの特質的な萌えネタを散りばめてるわけですけど、正直おいしいネタをうまく活用出来てないんじゃないかなあって気持ち。

あくまでも私的になんですけど、双子の姉がどうの体が交換できてどうのとかいるかなーって思ってしまった。
この作者さん前作もそうだったけど、話を広げすぎて自爆（打ち切り）感があるので、どうせ王道ネタやるならシンプルなキャラで良かったんじゃないかと。
そんなゴテゴテ設定くっつけずとも、ロッテもエーミールも2人だけでも十分魅力的な話になりそうだけどなあ。

あと、世の中的に話題だったものがなかなかタイムリーにコミックスにてんこもりだったんでちょっと萎えちゃったから星3つ。
ああ、これあれみたいだよなあっていうのがありすぎた。
時系列的にはどっちが先立ったのかなんてまで調べてないけど、オタ的にはどうしても勘ぐってしまう。
エーミールは血界戦線のレオにそっくりだし、ゾンビ+ゾンビ合体技はカバネリか？って思っちゃうし、ルイーゼの戦闘義足の形はキングスマンのガゼルだよね…みたいな。
ここ3年くらいの作品の要素ばかり目立ったから余計パクリかって気になってしまったのかも。