あらすじ
明治22年、秋。東海道線で1人東京に出た世津は、静岡随一の格式と規模を誇る茶商・清華堂の箱入り娘であった。親の決めた許嫁を捨て、出入りの茶園の末息子・信吉とかけおちし、約束の宿で落ち合うはずだったが……。運命に翻弄され、求め合いながらもすれ違う2人の生きる道を哀切に描く長編ロマン。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ひょんなご縁で平岩弓枝さんにハマッてます。
お茶処 静岡を舞台にした大大大河小説です。
明治女の主人公から女3代に渡る物語は読みごたえアリ。
いつの時代も女性の悩みは色々あるけど、
頭の先から足の先までピン!と伸びるような凛々しさ、
清潔感のある主人公にホレボレしました。
リアルさに欠けたり美しすぎる感はありますが、
「これは小説です。だからいいんです!!!」
とハッキリ感じることができるので、
気持ちよく感情移入できました。
明治から大正、昭和へ
世の中の変化に合わせて
「おんな」の生き方の変化を無理なく表現しているように思いました。2007