あらすじ
名パイロット、引退の日。37年間空を飛び続けてきた男は最後のフライトで、父に憧れ同じ職に就いた息子を副操縦士に指名。最初で最後の父子同乗フライトに臨む。無事に終わってさえくれればとの願い空しく、NYを離陸後、最悪のトラブルが発生し……。元航空機関士が自らの経験を元に描いた処女小説。
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Posted by ブクログ
一機のB747-200にまつわる二つのストーリー、それぞれ1990年と2007年、が交互に進行。コックピット内の様子がリアルに描かれ飽きない。
このB747-200、二階席へは螺旋階段を登る。一度乗ってみたかったが、残念ながら機会がなかった。
カンニング竹山氏が解説を書いている。なんで?と思ったが、ご本人はかなりのヒコーキオタクらしい。「これまで飛行機に関するさまざまな本や雑誌を読んできましたが、ここまでこと細かに機体について書き記した作品はなかったと思います」。
これで中身がどんなモノか、想像がつくだろう。たとえば、「220ノット近辺を通過するときに機体が微かに振動した。747型機特有の共振領域通過である」。へー、知らなかった。
かといって、マニュアルではない。人が動かしている様子を楽しませてくれる。