あらすじ
3年間、なにもしないで時代劇ばかりみていた。テレビの中では毎日のように悪人が誅せられ、善人が希望に満ちて旅立っていく。進展しないのわたしだけ。ただただ、朝が来て蛭が来て夜が来て、喰らい酔って眠りこけていたのである――。町田康にかかれば、日本語はこんなにおもしろい。瞠目のエッセイ集。
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Posted by ブクログ
町田康氏作家初期のエッセイ集。
いくつか読んだ氏の小説には、狂った人が多く登場する。ペンキ塗りに才を見出す男(ただしすぐ飽きる)、大きな冷蔵庫を買わない男(飯の予定が組まれてしまうことを恐れて)、呑んだくれのパンク歌手。全部自身の経験に基づいていたんだなあ。はは、やっぱ狂ってる。
善人と悪人とあほとかしこの分析。言葉のビート。最高。