【感想・ネタバレ】バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

うーん!相変わらずこのシリーズは面白い!!!
異色ミステリー。ミステリー?って感じですが。
論理ゲームとかロジックとか好きならオススメです。
探偵の性格はヒドいですが(片方)(笑)

ヒドいといいつつ割と今回三途川まともだったのでは??と思うのは私だけだろうか。
ラリってた(言語的な意味で)分可愛く思えた。
そして緋山くんもなかなか付き合いが長くなってきて三途川の扱いに慣れた様子が面白い。

バカ、のくだりはなにか三途川には「別の言葉」に聞こえてるオチかと思ったけどそのままフェードアウトしましたね。
バカはバカってことかな??

犯人でも容疑者でも探偵でもそもそも人間でもない「天使」の高みの見物視点が新鮮でよかった。口調が荒くて笑える。どうでもいいけど私と似ている。

そして地味にイラストが好きだ。かっこよさと可愛さを兼ね備えていて且つ世界観にあっている。
次は飛ばしちゃったトランプのやつを読もう。

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2017年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

● 感想
 天使を登場させ、「言語混乱」という奇跡による特殊世界で、密室殺人事件を取り扱っている。緋山と三途川という二人の探偵が登場するが、推理合戦、多重解決があるのではなく、協力して未知なる言語、シムニャゼク語の翻訳をしたり、リルーレ語の解読をしようとする。特殊な印象のミステリである。
 特に、言語に関する緋山の見解は読みごたえもある。一方で発生する密室殺人がいただけない。トリックは窓からロープを垂らしたというもの。ロープを張るためにラジコンを使ったという仕掛けはあるが、これはチープなトリック。犯人は自白し、緋山に誤った推理をさせ、殺害しようとした三途川の方が墜落するというオチ
 面白くなりそうと感じさせる要素はあっただけに、密室トリックのチープさと、終盤の展開の早さにより竜頭蛇尾感が否めない。
 言語混乱の奇跡を活かすには、もうちょっと重厚なミステリであった方が読み応えがあったように思う。惜しい作品である。★3で。
● メモ
椿という引退した起業家が、偶然、天使を目撃したために、「言語混乱」という奇跡によって、シムニャゼク語しか理解できなくなる。その原因等の捜査が、緋山燃と三途川理に依頼される。
 三途川理がリードする形で、シムニャゼク語の解読を始めるが、「空、子ども」という言葉の翻訳ができた段階で、天使の手により、三途川理にも「言語混乱」の奇跡を与える。三途川理の言語の一部がリルーレ語になる。
 そんな中、東浦という使用人が殺害される。東浦は、3つの点「∴」というダイイングメッセージを残す。この殺人事件、ダイイングメッセージの推理では、東浦が、未知なる言葉を使い始めていたという仮定での推理も行う。…実際は、天使達は「言語混乱」の奇跡を使っていないのだが。
 東浦殺害の容疑者は20歳前後の男性の花谷とその一回りくらい年上に見える女性の塚越。外部犯の可能性は低い。
 緋山は三途川との捜査の中で「レロリャ」という単語の意味が分からなくて悩む。緋山と三途川は、名詞や動詞を利用した、幼児でも共有できる話しかできない。
 花谷と塚越の事情聴取を終え、緋山の推理。緋山は言語混乱が起こった場合の推理をするが、実際は言語混乱は起こっていないので無駄だった。
 そんな中、緋山は、タマゴとチキン、ミルクティーといったものから「レロリャ」の意味を紐解く。「レロリャ」は不可逆性を示す言葉だと考える。
 東山は密室で死んでいたが、緋山は窓からロープを垂らし、忍び込んだのではないかと推理する。建物の作りから、これを実現するには、ラジコンが必要
 三途川理は、ラジコンを持っていた。「∴」は三途の川の三を表しているともいえる。
 ここで、花谷が自分が犯人だと自白。三途川は緋山に間違った推理をさせ、さらに緋山を墜落死させるために、一芝居うち、結果、自分自身が墜落する。
 小さな奇跡、言語混乱は1週間程度で効果が切れるという。
 天使達は、「∴」はハナタニと書こうとした跡ではないかと推理して地上を去る。

天使ユニカル
 語り手の天使
天使セネアル
 血のように赤い髪の天使
天使ヒャヒャテル
 骨のように白い肌の天使。ヒャヒャテルの「天使の愛」が足りなくなったことから、天使3人は地上に足止めされた。
椿
 天使を目撃したことから、「言語混乱」の奇跡によりシムニャゼク語しか話せなくなる。
水島
 使用人のリーダー。緋山燃に、椿が言語を解さなくなった事件の捜査を依頼する。
東浦
 三途川理に、椿が言語を解さなくなった事件の捜査を依頼する。
緋山燃
 探偵
三途川理
 探偵

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2022年08月24日

Posted by ブクログ

殺人事件はおまけのようなもので、今回は未知の言語に対する推理の話だった。三途川の言語が封じられたためにいつものゲスな感じが半減。相手が天使じゃね…。

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2017年07月18日

Posted by ブクログ

今作もまたお馴染みの特殊設定モノです。さらに作中発生した殺人事件の扱いが二の次な辺り(この事件、発生しなくてもこの作品のプロット成立するよね?)、なんか私が期待してるのとどんどん違う方向へ進んでるな、この作家さん。

緋山主人公の、ベタベタに普通のミステリ書いて欲しいんだけど、この作家さん、特殊設定が先に浮かぶタイプっぽいから無理かなー。

で、ワスレロモノのあの中途半端な終わり方の続きはどうなったんでしょうか……。

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2017年06月01日

Posted by ブクログ

言語混乱は面白い試みだったのに、後半はたまに三途川がリルリル言ってるだけの死に設定になってしまってるのがなぁ。ダイイングメッセージも中途半端だったし。三途川の企みなゲスさはブレてなくて良い。

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2017年05月26日

Posted by ブクログ

なかなか画期的なお話ですが、画期的すぎて読むのがつらいです。バベルの塔なのでまぁ言葉が通じなくなるわけですが、意味不明なカタカナの長文はつらいね。
2つの謎言語を翻訳するくらいの心意気で読めば、もう少しおもしろさも感じられるのかもしれませんが。

0
2017年05月24日

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