あらすじ
止まらない殺戮の連鎖。人間は野蛮な時代に戻るのか? 駐シリア臨時代理大使が絶望の中心地で見た戦争の本当の姿と日本のサバイバル戦略。山内昌之氏絶賛!「教養と実務経験の豊かさに驚く画期的な歴史政治分析」
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Posted by ブクログ
[口を開けた波乱]平和と戦争との関係、そしてその認識が急速に変わりつつあるという問題意識から、世界史を俯瞰し、新たな力の平衡と秩序の模索について考察した作品。「イスラーク国」や中国の台頭などについて筆が割かれています。著者は、2015年10月から駐シリア臨時代理大使として活躍している松本太。
現在の世界の曲がり角が那辺に潜んでいるかを的確に指摘した作品だと思います。数々の脅威や課題を個別に捉えるのではなく、それらを大きな画の中に落とし込みながら、世界史の潮流を考える上で大変に有益です。2010年代の流れを前提としていますので、タイムリーに読むのがオススメかと思います。
〜戦争と平和の間に横たわる大きな溝について、そろそろ真剣に考える時がきたのではないでしょうか。なぜなら、世界に広がりつつある戦争と平和をめぐる景色が、私たちが戦後ずっと思い込んできた、かつてあったはずのそれとは異なってしまっているからです。〜
実は語り口が平易なのも☆5つ