あらすじ
ヘアメイクの仕事を辞め、特殊メイクの世界に飛び込んだ美空。天使への思いを告白するも、アトリエのことを考えいままで通り仲間として過ごすことを願う。一方の天使は、仕事を辞めて不倫相手の人妻とともに大阪へ帰ることに――! いてもたってもいられず、天使のアパートへ向かった美空を待っていたのは、あの女性で…!?
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Posted by ブクログ
「迷子みたいな気持のとき頼りになる人がいたらすごく安心するよね」「でも、いまの美海はもう迷子じゃないんだよ」「いまの美海は強いんだよ」
このセリフが作品全体を象徴するように思う。
美空も美海もエンジェルもそれぞれコンプレックスを抱えていたけど、やがてそれを克服し、迷子から脱却して強くなった。そして不安から解放されたフラットな心で、いま自分が一番望むことを正しく選択出来た。
迷子からの脱却過程がとても丁寧に描かれていたので、素晴らしいハッピーエンドだと感じた。
美空は恋愛もうまくいって良かった。恩人だからとか何か分かりやすいきっかけがあったとかではなく、ふと気づけば心の中に住んでいた愛しい人ってとても素敵だと思う。
ところで感想書いてて初めて気づいたのだが(遅い)、人妻って一回も名前出てこないのね。ちょい役の蔵本さんでさえ固有名詞がついているのに。旦那と別れる別れる言いながら最後まで別れないわけだよね、だって彼女は「人妻」でしかなかったんだから。