あらすじ
「頼みがある。相撲を教えてくれないか?」神様がそう言った。子供の頃から相撲漬けの生活を送ってきた僕が転校したド田舎。そこは何と、相撲好きのカエルの神様が崇められている村だった!村を治める一族の娘・真夏と、喋るカエルに出会った僕は、知恵と知識を見込まれ外来種のカエルとの相撲勝負を手助けすることに。同時に隣村で死体が発見され、もつれ合った事件は思わぬ方向へ!?
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緻密に計算されている
相撲なんて興味ないなあと思いながらも読む手が止まらず。
あれよあれよと主人公が巻き込まれ、問題を解決し、存在感を増してゆく快感。カエル様が恐ろしくも愛らしい。さらにお嬢さんがかわいらしい。おとぎ話の残酷さに、かっこよくメスを入れるヒーロー。ヌケがあるのが中学生らしくて、完璧ではないことがまた、いい。読後、ほんわかした気持ちになった。
Posted by ブクログ
探しに探してやっと手に入れた講談社タイガの一作目。
虚構推理に似てるなーとか少し思ったけど、それは置いておいて。
相撲とミステリというコンセプトから嫌厭してたのがもったいなかった。
ミステリ色はほぼなかったけど笑
それでも伝奇、SF、恋愛等、盛りだくさんの内容。
惜しむらくは主人公がクール過ぎて人を選ぶか。
一番の誤算は、真夏のヒロイン力が半端なかったこと。
いや、城平作品でダントツ一位だと思う(クセが強いヒロインが多い中、珍しく王道)。
神様
最初は漫画を読んで引き込まれたので、原作小説を是非読んでみようと思った。
カエルってこんなにたくさん種類があるの、、、などの驚きがありました。
お嬢さんの行動の根源にも驚いたので、続編希望したいくらいです。相撲に詳しくない自分にも分かりやすい説明でした。
Posted by ブクログ
カエルの神様(カエルに憑依した)に相撲を教えたり殺人事件の謎解きをしたりするお話。
一冊の中に色々盛り込まれているなぁと思う。
国取神話や相撲神事、相撲技などが主人公の少年から語られていて好きなジャンルなので面白く読めました。
閉鎖された村でのファンタジー物語と思いきや、ラストは恋愛ファンタジーになってた。
物語のその後、閉鎖的な村は無事イノベーションされていくのか?その後の物語も読んでみたくなります。
著者の合理的であろうとする謎解き小説、好きです。
主人公の少年は「虚構推理」の岩永琴子ちゃんを性別変えてソフトにした感じだと思いました。