【感想・ネタバレ】遊戯のレビュー

あらすじ

「現実とネットの関係は、銃を撃つのに似ている」。ネットの対戦ゲームで知り合った本間とみのり。初対面のその日、本間が打ち明けたのは、子どもの頃の忌まわしい記憶と父の遺した拳銃のことだった。2人を監視する自転車に乗った男。そして銃に残された種類の違う弾丸。急逝した著者が考えていた真相は。表題作に加え、遺作となった中篇「オルゴール」も収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

幼い頃の傷を抱えて死んだように生きている"jamrice"こと本間と、感性が澄み、透明感のかたまりみたいな"パリテキサス"朝川みのり。このまったく接点のないように見えるふたりが、ふとした出会いから少しずつ距離を縮め、いつの間にかお互いを必要としている。
ふたりのちょっとしたやりとりが核心をついていてとても惹かれてしまう。

「ネットって銃をうつのに似ていると思うんです。
ほんとうに人を殺したという実感がともなっていない」

ふたりの周りに謎の男が現れ、不気味な影を残す。
5つの連続した短編のなかで本間とみのりのふたりの距離は近づいていくが、謎の男の正体はついに明かされないまま物語は未完に終わります。
完成していたならば、どんな結末だったんでしょう?
もはや知ることはできないけれど、この本を読むと、なんだか切なくて、いとおしい気持ちになる。

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2014年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 テロリストのパラソルをずいぶん前に読んで面白かった。この人の作品を読むのは2冊目。おもしろいなあと、興味津々で読んでいたが、作者逝去のため突然話が終わったのが残念。おそらく私が想像もつかない結末が用意されていただろうに。ほかの作品を読んでみようと思う。

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2012年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

藤原伊織さんが大好きなので思わず買いました。
ただ、物語がこれから面白くなりそう!って時に終わってしまうので
本好きには辛いです・・・ 作者がもういないので諦めるしかないの
ですが><

0
2012年01月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

敢えてミステリにしなくても純文学として勝負できたのではないかと思うほど、著者の文章力が光る一作。心理描写、風景描写が非常に巧み。ところどころで不必要に思えるほど詳細な心理描写がなされている場面が目に付き、これがストーリーの伏線なのか、単に筆がすべっただけなのかがよくわからなかったが、これも本作が未完のまま著者の死により終わってしまった故のことだろう。著者の早過ぎる死が悔やまれる。

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2011年02月23日

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