あらすじ
2015年11月に発表される「農業センサス」で明らかになる衝撃の事実――日本の農地は急速な勢いで大規模化され、生産効率も急上昇、そして輸出産業になる! すると農業と食のGDPを合わせた20兆円は、12兆円の輸送用機械(自動車製造業)よりも大きくなり、インターネット産業や金融・保険業に肩を並べる規模――GDPは500兆円なので、農業が全体の4%を占める計算となり、農業は基幹産業に!!
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Posted by ブクログ
本屋でまとめ買いして、積ん読になっていたが、収穫の秋、読書の秋、楽しく読ませていただいた。
一言で言うと、日本の農業を悲観していないという事であろう。
その論点も的確で、的を得ていると思える。
書かれている内容について、具体的な事例では知っている内容も多くあったが、知らない内容、知らない方も多くいらっしゃり、狭い日本といえど、まだまだ多くの方が各地で活躍なさっていることを改めて知ることが出来た。
農業というのは経済指標となる数字だけで語るには難しいところがある産業である。
それは、命をかなり直接支える産業で有り、心を癒やす景観をつくることにも寄与することにもなっている。さらに日本ではあまり考えられていないが、自然環境を維持するためには必要な大きな要素となっている。
現在、新聞などのメディアからしか農業についての情報を入手なさっていない方にとっては、この本は非常に読みやすく、国内旅行にも誘う一冊となるであろう。
Posted by ブクログ
農業の希望を見せてくれるいい本だった。
農業にもともと興味があったものの、収益性が低いや、排他的な習性がイメージとしてあったため、自分が実際に職業として着くことは無いだろうと考えていた。
本書を通して、農業の新規性、将来性が紹介されており、職業として取り組むことも悪くないだろうと思えた。
少し古い本ではあるものの、令和の米騒動の現在と重なる部分があり、今後の政治を追う上でも、非常に勉強になる本だった。