【感想・ネタバレ】神経とシナプスの科学 現代脳研究の源流のレビュー

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Posted by ブクログ

筆者が冒頭に述べているように、生体電気信号の説明はほんの数行であるか、あっても難解であるかのどちらかであると思う。
その点、本書では歴史的な背景を含め生体電気信号の基本的な原理を丁寧に説明されている。標準生理学のはじめの章だけ読み飛ばしている自分のような人間には丁度よい。
ただし、206頁のMGの病態に関する記述は不正確で、MGではなくむしろLEMSではないだろうか。本書の価値には影響はしないが。
また、余程苦渋を味わったのか、最終章では今日における脳科学研究の手法の問題点や本邦の科学研究費配分の偏りに関し軽く触れられている。若手の支援の重要性で締めているところは教育者としての姿勢を感じさせる。

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2020年11月01日

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