【感想・ネタバレ】再発見 日本の哲学 大森荘蔵 哲学の見本のレビュー

あらすじ

隣の部屋のテーブルは、誰も見ていなくてもあるだろうか。つまり、知覚されていなくても物はあるのだろうか。普通はあると考える。でも、本当にそう言えるだろうか。ここに、哲学の思考が生まれる。全身で自らの思索を刻んでいった稀有な哲学者、大森荘蔵の哲学を、筆者自身の思考も交叉させつつ、鮮やかに浮き彫りにした快著! (講談社学術文庫)

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Posted by ブクログ

戦後日本を代表する哲学者、大森荘蔵さんの哲学を、前期、中期、後期に分け、その著作や考えに触れつつも、著者自身がそれらの考えに立ち向かっている書。
経験、知覚、過去、他者など、日常にごくありふれて存在するはずのものを、どう認識し、感じ、そこにどんな構造が潜んでいるのか。
しかも、それらを難解な専門用語を羅列するのではなく、「あぁ、そんな感覚あるかも」とか、「いやぁ、ちょっとピンとこないかなぁ」など、大森さんと著者が哲学議論をしている現場に立ち会わせていただいているかのような、不思議な臨場感すら感じることのできる書だと思います。

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2025年09月26日

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