【感想・ネタバレ】それぞれの名前のレビュー

あらすじ

双子の妹のユカは、そっくりな姉のチカと服も髪型もいっしょでかまわないけど、チカは、千代田君にパッと見だけでチカだってわかってもらいたい。小黒君はクラスの金魚に名前をつけるのに苦労していて、葉月君はみんなの名前を変えて小説にしてる。モエちゃんは、千代田君に「自分のことを下の名前で呼ぶな」って怒られて口ぐせを直そうとしていて、千代田君は、自分の下の名前が気に入っていない。名前をめぐる小学5年生の物語。

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Posted by ブクログ

 小学上級からということで子ども向きのお話ではありますが、侮ることなかれ、なかなか面白いです。

 タイトルのとおり、名前をきっかけにしたようなお話が、6話。岡田ユカ、小黒ケンヤ、岡田チカ、葉月ヒロト、野中モエ、千代田ノゾミは、小学校5年生の同級生。それぞれが主役となって1話ずつ進みますが、話全体としてもつながって流れていく感じです。

 岡田姉妹は双子です。しかも親が間違うほどにそっくり。二人は、そっくりなことに喜びを感じていて、安易に髪型や服装で変化を出そうとはしたがりません。しかし、好きな男には見分けて欲しい(笑)。これだけでもドラマがあります。

 私のお薦めは、何といっても千代田君のストーリー。母親を早く亡くした彼は、自分の名前の由来を知りません。しかも、ノゾミという女の子っぽい名前に抵抗を感じていました。そこには、どんな母の思いがあったのでしょうか。ラストは感動の涙です!!

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2017年08月14日

Posted by ブクログ

第55回講談社児童文学新人賞に佳作入選

最初から最後までよかった。すごくよかった。最後なんて泣いてしまったし。。。シンプルで、みんなが一度は考えたことがある名前のあれこれについて。
ものには必ず名前がある。モノだけでなくもちろんヒトにも。
見た目がそっくりな双子の妹のユカ。ちょっぴり内気。個性について考え中。
姉のチカは千代田君に恋をしていて、瞬時に自分を見分けてほしい、名前を呼んでほしいと奮闘
チカとユカを見分けることができる小黒君はクラスの金魚の名前をつけるのにあれこれ考え、
葉月君は妄想家。夢ある物語をにんまり妄想。
モエちゃんは天然。自分をモエと呼び、幼馴染の千代田くんをノンちゃんと呼ぶのだけど千代田君にそれをやめろと言われうまくしゃべることができなくなった。
そんな千代田くんは自分の女の子みたいな『ノゾミ』という名前を好きになれない。。。
担任の加藤先生に見守られながら描かれる小学校高学年の子、5人のおはなし。

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2017年06月14日

Posted by ブクログ

双子のチカとユカは顔はそっくりだし、いつも同じ格好をしている。そのため友達もなかなか見分けるのが難しい。でも好きな子には見分けてほしいし、ちゃんと名前で呼ばれたい。女の子みたいな名前の男の子、ノゾミ。自分の名前が好きになれない。どうして女の子みたいな名前になったのかその由来が知りたい。名前にまつわるそれぞれの目線での物語。
わたしも双子の母なので、人ごととは思えないところもあった。

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2020年09月13日

Posted by ブクログ

小5の娘が何度も繰り返し読んでいたので、
この年代の子には何か惹かれるものがあるのだろう。
その時、その瞬間でなければ忘れてしまう感情はあるのだなぁ、と、娘と同じ本を読み、感想を聞くたびに思う。
30年前の気持ちにはもうなれないのだと思うと、少し残念だな、自分。

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2019年03月13日

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