【感想・ネタバレ】小説なかよしホラー 絶叫ライブラリー 初カレ地獄のレビュー

あらすじ

小説なかよしホラーが刊行スタート!「なかよし」の大人気ホラーコミックが待望のノベライズ。ようこそ、絶叫ライブラリーへ。午後4時44分になると、学校の図書館に人知れず絶叫ライブラリーが現れます……。ギギーっと扉があいたら、もう出られない!この世で一番怖い話を、さあ、どうぞ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

恋人の昌哉と幸せな時間を過ごしていた光里。しかし、日が経つにつれ、彼は素っ気なくなっていく。なんとか彼の気を引こうと奮闘するが、効果はなく焦りが募る。そんな時、彼の望みを教えてくれるという謎の美少女が現れた。



タイトルの通り、嫉妬と痴情のもつれが悲劇と恐怖をよぶ雰囲気をぷんぷんと漂わせている一冊。読んでみると、やはり(一作をのぞいて)女と男の情がぶつかり合って、なんだこの昼メロよりすごい展開はと驚いた。 特に一作目の「心の声」は彼氏の気を引きたいあまり、自分の体を傷つけ、犯罪に手を染めてまで彼の望みをかなえようとする、ある意味で一途な少女の話は胸がむかむかした。彼氏を喜ばせてあげたい、何でもしてあげたいという心意気はあっぱれだが、そればかりに囚われて盲目的。全く周りが見えておらず、恐ろしい。最後は、二人とも恐ろしい目に合うのだが、同情するなら彼女かな。(お金で物事を解決しようとする、成金の姿勢はあまり好きではないが、彼氏を思う気持ちは本当だったはず)その後の作品も、自分勝手だったり、ストーカー気質だったりと、癖の強い登場人物ばかり。オカルトホラーではなく、人間が怖いホラー。甘酸っぱい恋愛模様を本誌では投げかける一方で、人間はこういうところもあるのよと少女の恋愛観に衝撃を与える一冊となりそう。

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2020年09月22日

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