【感想・ネタバレ】ロシアのユ－モア 政治と生活を笑った三〇〇年のレビュー

川崎浹

｢共産主義時代にも盗みはあるでしょうか｣｢ないでしょう。社会主義時代にぜんぶ盗まれていますから｣体制にとって｢危険な世論｣でありつづけたアネクドートは、口から口へと広まる。辛辣に権力を嗤いつづけたロシア人の過激な｢笑い｣を通して、ピョートル大帝期から現代にいたる、激動のロシア300年を読む。(講談社選書メチエ)

[ブクログ · ★★★★★]

ロシアのアネクドートについて，3つの時代に分けてその変化を論じる。昔読んだ米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』は，アネクドートの精神を見事に表していたように思う。

[ブクログ · ★★★☆☆]

すんなり読むことができず、読んでは放って読んでは放ってを繰り返しました。ロシアの歴史を知っていないと楽しめないです。ユーモアというものは時代に深い関わりがあるものだと認識させられた本。