あらすじ
人口減少ショックが日本を覆う中、東京からたった一人飛び込み、まちの消滅と闘っている若者がいます。30歳で財政再生団体・夕張市の市長になった鈴木直道氏。巨額の借金返済、1万人を下回る人口、高齢化率46.9%、全国最低の15歳以下の子供の数、過酷な自然環境……「課題先進地」夕張で、コンパクトシティ化と住民参加型のまちづくりを推し進め、その取り組みには世界が注目するまでに。すべての日本人必読の1冊!
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Posted by ブクログ
夕張の再生について興味があり、手に取った。
鈴木元市長、現知事の考えが報道などで語られることはあまりないが、この本にはその思いがしっかりと詰まっている。今後は北海道活性をどんどん推進していただきたい。
Posted by ブクログ
夕張は我が国で唯一破綻をした自治体だ。イメージは暗い。日本で1番高齢化が進む場所。
しかし本書を読むとそのイメージは一新される。
夕張には希望がある。
希望の種がたくさん蒔かれている。
種を蒔くのは著者である鈴木直道夕張市長だ。
彼の筆致は常に前向き。まるで絶望を絶望とも思っていないかのようだ。彼の言葉には勇気をもらう。
意志とビジョンをはっきり提示する。
これは有能な人間なら出来ること。鈴木市長もしかり。しかし難しいのはそのビジョンの実現へのプロセスである。
彼はそれを真正面と搦め手からと両面から攻めているようだ。国を動かすためには王道だけでは不可能。彼の繰り出す“作戦”は決してテキストには書いていない。彼の持つ発想と環境を最大限活かすこと。
これは社会をサバイブすることに必須のスキルだ。這い上がりたい人間は限りある環境の中でこそ自由を追求しなければならない。
そんな人物が前向きに見据える夕張は希望の街である。
Posted by ブクログ
若くして夕張市長となった佐藤直道市長の熱意・取組に心を動かされました。夕張市が日本・世界の最先端の取組みとして成功していくことを見守っていきたいと思います。また、もっと日本の未来、政治とか問題意識を持たないといけないと感じさせた一冊でした。
Posted by ブクログ
東京都職員から夕張市長、そして2019年の知事選で北海道知事になった鈴木直道氏の、夕張市長としての本。
いろんな評価があるようだが、氏が東京都職員として派遣されていた期間で地域に溶け込み、自ら二年目を志願し、市民から市長への待望論があったということはまぎれもない事実であるわけで、積極的に動く人にはやはりチャンスが来るんだと思った。頭と体を動かす、ということが政治家には求められるのだと思う。
Posted by ブクログ
都庁職員という安定した地位を投げ打ってまでも夕張市のために働きたいと市長になった鈴木直道市長。自分とあまり年齢が変わらないのに、なぜそんなことを考えたのか興味があって読んだ一冊。行動力はもちろんのこと、しっかりと住民の意見に耳を傾けて、事業を進めていくところは素晴らしいなぁとただただ感心した。
Posted by ブクログ
まさか東京都職員をしていた自分が破たんした夕張市長になるとは夢にも思わなかっただろう。
しかしその行動力はすごい。応援したいです。
まずはふるさと納税か?
Posted by ブクログ
道民として、財政再生団体である夕張市での取り組みを知るために購読。
人口減社会である我が国以上の課題を先進的に抱える夕張は北海道・日本の将来を考える上でのヒントとなるだろうと思った。
当時に、道民としてまた国民として、夕張の事例を対岸の火事ではなく、私も当事者として考えていかなくてはならないだろう。
その中で、夕張において関心を持った点は以下である。
⒈財政再建と同時に地域再生に取り組んでいる点
⒉国・道・市の三者会談や市民参加など、関係者皆を当事者として巻き込んでいる点
⒊その中心で人々を惹き続ける鈴木市長のリーダーシップ
この本をきっかけにこれから自分に何が出来るか、夕張の事例をどう活かすかを考えていきたい。