あらすじ
アメリカのアポロ計画が終了してから40年余――その間、人類は月に行っていません。人々のあいだにはいつしか「いまさら月になど行く必要はない」という認識さえ広まってきています。しかし、それは月での優位を独占しようとするアメリカの広報戦略にはまっているにすぎません。じつは世界ではいま、アメリカ、中国、ロシアなどを中心に、月の探査・開発をめぐって激しい競争が水面下で始まっています。30~40年後には、月面基地が完成するともみられているのです。世界はなぜ月をめざすのか? その答えが、本書にはあります。(ブルーバックス・2014年8月刊)
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Posted by ブクログ
単純な岩石のかたまりというわけではなくて、地殻やマントル、核がどうやらありそうで、さらに表(地球の方を向いている面)と裏でかなり地殻の組成が異なるそうだ。
アメリカがアポロの着陸地点等を歴史的遺産として保護するという目的で、一定範囲の立ち入りや上空の飛行などを禁ずるという取り決めを作ったらしい。
人類史上、とても重要な科学的・歴史的遺産にはちがいないが、こうすると月のある場所(範囲)を占有できてしまうというあたりがいやらしい。中国なんかこれを狙って、なんとか探査船の着陸や有人探査の痕跡を残したいともくろんでいるんだろうなと思う。月まで行く科学と技術がありながら、結局陣地の取合いみたいな事になりそうなところがなんともいえない。