【感想・ネタバレ】棺探偵 D&W(1)のレビュー

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Posted by ブクログ 2013年09月13日

店頭で、この作品を見かけた際、「やった!」と思った。お恥ずかしい話ですが、光永先生が少年画報社にも活躍の場を広げているとは知らなかったので
ただ、あらすじを読み、一話目を読んだ際、自分の中に感じたのはもちろん、「面白い」もあったのだが、「ようやく描いてくれたか」、そんな当然の事実を淡々と受け止めるよ...続きを読むうな感覚だった
ちょっと乱暴な例だが、海に行った事が何度もある人間は、見ず知らずの他人に「海の水は、実はしょっぱい」と言われても、それは自分の中で揺るぎようもない「常識」である
つまり、光永先生のファンにとっては、先生が本格的な推理ミステリー漫画を描くのは常識に近しい事実であり、むしろ、「ようやく」と感じてしまうほどなのだ
前作の『怪物王女』でも、作中で姫が見事な推理劇を演じ、真実に辿り着く回が何度もあったので、完結時、「次回作は推理ジャンルに違いない」と思ったファンは多かったはずだ、私も含めて
ただ、この作品でも、闇の世界の住人が絡んでくる、とは予想外だった。いや、悪くはない。ちょっと、真実に辿り着く速度が他人より速いだけの天才の人間が主役より、安楽椅子探偵めいた飄々と、他人事のように隙のない推理を簡単な手品でもするかのように展開し、驚くべき真実と犯人を言い当てる吸血鬼が主役の方が、遥かに話は面白くなる
しかも、その友人と助手と相棒を兼任するキャラが、人間のそれとは思えないレベルの嗅覚と戦闘能力を持っているとなれば、光永先生のファンでなくても、興奮は必至である
推理あり、アクションあり、お色気シーンあり、と豪華な内容になっているのは実に嬉しい
全要素のバランスが絶妙、ってのは漫画の善し悪しを決める大事な条件だが、推理系は特にそうだと思っている、私は。いかに、推理が見事であろうが、探偵が長々と語っているだけでは、読み手は呆気なく離れてしまうからだ
どのシーンにも迫力はあるが、ヒサトが度し難い悪人に牙を剥き、命と一緒に罪を断つ辺りなど桁違いである。さすが、人外が活躍する『怪物王女』、『南Q阿伝』の作者、と唸るしかない
果たして、業に飲まれて罪に手を染めて堕ちる人間、闇に生まれて闇に生きる魔族、どちらが恐ろしいのか
また、この作品の魅力は、前述にもあげたヒサトの推理、十郎のアクションではあるが、そのコンビが男と男ってコト。光永先生自身、あとがきでも綴っているが、『棺探偵 D&W』って血沸く作品は美少女×美少女、美女×美少年、美青年×美少女、では成り立たないのだ。あくまで、美形の男2人だから、この歯応えが出るのだ
次巻が待ち遠しい、探偵モノの作品BEST10にブチこみました

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Posted by ブクログ 2013年08月20日

『怪物王女』ではアンチミステリ派かと思った作者の、物凄くちゃんとした安楽椅子探偵。なんでもやるなこの人! 犯行のおぞましさや二転三転する展開など作者らしい味付けもさすが。不定期連載でも大事にしてほしいシリーズ。

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Posted by ブクログ 2013年08月21日

結局怪物やなくあの世界ですな。
メイドもいるし、主人公ふたりが今までになかったからよかった。
温泉のとこはホラーチックに展開されてちょっぴり怖かったのがぐー

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