【感想・ネタバレ】探偵の探偵のレビュー

あらすじ

調査会社スマ・リサーチが併設する探偵学校スマPIスクールに、笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。探偵のすべてを知りたい、しかし探偵にはなりたくない、という玲奈、なぜ彼女は探偵学校に入校したのか? スマ・リサーチの社長・須磨康臣は、彼女の驚くべき過去をつきとめる。須磨は玲奈の希望を鑑み「対探偵課」を設けた。紗崎玲奈はひとり、悪徳探偵を追う"対探偵課探偵"となった。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

探偵の探偵シリーズの記念すべき第一弾。
最愛の妹を亡くし、ストーカーに妹の情報を流した「探偵」の正体を暴くために探偵社に入社した紗﨑玲奈と殺伐とした探偵業の世界に飛び込んだ峰森琴葉が運命に翻弄されながら戦っていく物語。
松岡作品の『万能鑑定士Q』シリーズや『特等添乗員α』シリーズのような殺人や血が出にくい作風だったのに対し、このシリーズはとにかくバイオレンスな作風で苦手な人には避けられがちな物になっている上に、主人公の過去がとても陰惨のため先のシリーズのノリで読み始めるととても面食らうのかなと思いました。
ストーリーとしては、彼女がスマ・リサーチ社に入社してから峰森との出会いなど導入からグッと捕まれるような最初でこれでもかと暗い過去や殺伐とした世界観が描かれている。自分の名声のために自分で事件を起こし、邪魔な人間を排除するという価値観を持った人間がいるというのが、探偵好きの私にはとてもショックな瞬間でもあった。人と人とが裏切り合っていく物語もこのストーリーならではと思いました。これから峰森との関係性がどうなるのか、玲奈の妹を死に追いやった探偵の正体は誰なのかなどの謎が残っているのでこれからの物語がとても楽しみです。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
紗﨑玲奈:小松未可子
峰森琴葉:Lynn
桐嶋颯太:花江夏樹
窪塚悠馬:内山昂輝
須磨康臣:神谷明
岐部譲司:吉田ウーロン太
霜田辰哉:落合福嗣
藪沼信吾:近藤孝行
矢吹洋子:日高のり子
阿比留佳則:山口勝平
紗﨑咲良:安野希世乃

1
2022年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

出会った事のないストーリー、展開で非常に楽しみながら、又、同時にいろいろ考えながら読み終えた。

主人公である玲奈(黒髪ロングの笑わぬ美少女)が訪れたのは須磨が運営する探偵学校。

頭も良く若くて美しい玲奈がなぜ探偵学校に入学したいのか?
彼女は探偵の全てをしりたいと言い、同時に探偵にはなりたくないと言う。

独自に玲奈を調べた須磨は彼女の父親の不倫、母親が精神科に入院している事を知り、探偵学校で学ぶ真の理由である妹の咲良に起こったストーカー殺人事件を知る。

直接的な死の原因を作ったのはストーカーであり、誘拐犯の岡尾で、咲良は廃棄物処理場の焼却炉内で岡尾と共に焼死体で見つかった。

ストーカー被害から逃れる為に、遠縁の家に避難していた咲良は何故岡尾に見つかったのか?

そこに玲奈が探偵を恨み、探偵を知ろうとする事実が関係していた...

ここから先は探偵とし、須磨の経営するスマ・リサーチで対探偵課という玲奈の為に新設された部署で働きながら、悪徳探偵との戦いに挑む物語。

その過程で亡くなった妹を彷彿させる新人琴葉が対探偵課に配属される。

気がつけば身を呈して琴葉を守ろうとしている玲奈。

なんとかしてそんな玲奈の力になろうとする琴葉。

そんな二人が立ち向かう阿比留との戦いの中、玲奈の妹が殺害された事件も見え隠れする。

単なる探偵物語でもなく、多くの謎解きが描かれているが実はその謎は真実に辿り着かず、巧妙に謎を解き明かす場面も描かれ、大切な人を守る愛も描かれた本作は非常に読み応えのある作品であった。


説明
内容紹介
調査会社スマ・リサーチが併設する探偵学校スマPIスクールに、笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。探偵のすべてを知りたい、しかし探偵にはなりたくない、という玲奈、なぜ彼女は探偵学校に入校したのか? スマ・リサーチの社長・須磨康臣は、彼女の驚くべき過去をつきとめる。須磨は玲奈の希望を鑑み「対探偵課」を設けた。紗崎玲奈はひとり、悪徳探偵を追う“対探偵課探偵”となった。


―独創に満ちたアイディアを詰め込んだ、まったく新しい探偵小説、登場。―

『探偵の探偵IV』が『ダ・ヴィンチ』誌のブック・オブ・ザ・イヤー2015・小説ランキングで10位を記録しました。

イラスト・清原紘

容赦のない描写と抜群のリーダビリティ。「痺れる」松岡圭祐の新たな世界!
―藤田香織(書評家、エッセイスト)

いいタイトルだ。シンプルでありながら、作品の世界観を的確に言い表している。―村上貴史(ミステリー評論家、「このミス」大賞選考委員)

探偵は正義の味方なんかじゃない。ミステリーヒーローの恐るべきリアル!―香山二三郎(コラムニスト、「江戸川乱歩賞」選考委員、「このミス」大賞選考委員)

「女性探偵」の代名詞となり得る、ヒロインの誕生を見逃すな!―宇田川拓也(「このミス」大賞選考委員)

「探偵小説」への反逆心から生まれた、美しき異形の「探偵」あらわる!―吉田大助(ライター)

作者のシリーズ物は、凝った設定に特色があるが、その中でも本書は飛び切りであろう。悪徳探偵専門の探偵というのは、初めて聞いた。しかし、読み始めてすぐ、こんな探偵がいてもおかしくないと思うようになった。探偵業界の現実が、克明に描かれているからだ。また、主人公の魅力も見逃せない。自分たちの仕事の邪魔になる玲奈の命を、悪徳探偵は本気で狙ってくる。それを承知の上で、彼女は危地に向かう。彼女は、頭脳派でもある。玲奈と悪徳探偵の頭脳戦は、双方一歩も引かぬ名勝負。でも、才色兼備にして文武両道の玲奈が、その力を見せれば見せるほど、彼女の哀しみが際立ってくる。タフでハードな鎧の下には、癒せぬ傷を抱えた魂が隠れている。―細谷正充(書評家、「江戸川乱歩賞」選考委員)

〔あらすじ〕調査会社スマ・リサーチが併設する探偵学校スマPIスクールに、笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。探偵のすべてを知りたい、しかし探偵にはなりたくない、という玲奈、なぜ彼女は探偵学校に入校したのか? スマ・リサーチの社長・須磨康臣は、彼女の驚くべき過去をつきとめる。須磨は玲奈の希望を鑑み「対探偵課」を設けた。紗崎玲奈はひとり、悪徳探偵を追う“対探偵課探偵”となった。
内容(「BOOK」データベースより)
中堅調査会社が併設する探偵養成所に、決して笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。探偵のすべてを知りたい、しかし探偵にはなりたくない、という彼女には、自分から言えぬ過酷な過去があった。調査会社社長・須磨は玲奈の希望を汲み、探偵を追う“対探偵課”の探偵として彼女を抜擢した。怒涛の書下ろしシリーズ開幕。

1
2020年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

玲奈の人間味がだんだんと分かってくるところが良かった。これからの琴葉とのタッグが楽しみ。それだけに、最後の病室の描写はちょっと切なかった。アクションは見るものだと思っていたけど、読めもするんだなぁ。 荻窪もこれからどう関わっていくんだろう。 玲奈の追う悪徳探偵の正体もまだ分かっていないので、シリーズ読みます。 純粋に、玲奈カッコいいね!
高校事変、気になってきた

0
2021年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

探偵のノウハウが披露されるが、少々怖かった。監視対象になったら、こんな風にすべて暴かれていくのだと思うと。
ここで描かれているのは、推理小説の華々しい名探偵像ではなかった。鋼の意志を持った女によるハードボイルド小説だった。
ストーカー殺人の被害者となってしまった妹の痛ましい事件を読み進めるうちに、穏当な人生を捨てて探偵社へやってきた玲奈の気持ちがわかるような気がした。事件の描写が現実的なため、本当に心を痛めてしまう。これからの人生全てを妹に捧げる覚悟だったのだろうと思うと、言葉も出てこない。
探偵たちの中にも正義と悪が混在していて、だからこそ人を見て信頼するというのはあるのかなと思った。須磨社長と玲奈、琴葉が疑似家族のようで胸を掻きむしりたくなる。あまりに危険な展開なのもあり、せめてみんなが無事であってくれと願っていた。

0
2025年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高校事変読んだ後だったので期待しすぎてた。
探偵って地味だからストーリーに抑揚なくて飽きてしまった。

0
2022年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

探偵養成所に入学希望者として現れた未成年の紗崎玲奈。
美少女で進学校在学の彼女が何故?
実は彼女には壮絶な過去があり…。

思ったよりハードな描写も多く、美少女がこんなことになるなんて…と思うことも多々あり、今までに読んだことがない種類の本でした。

シリーズを読むのはつらいかも…と思ったのですが、相棒となった琴葉の存在が和ませてくれました。
しかし彼女は入院してしまいます。
きっと彼女の両親はこんな危険な仕事に反対するだろうなぁと思いました。

今後も彼女たちの活躍をみたいと続編も読もうと思いました。

0
2020年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ぐいぐい読める。
(映像化したら無理なシーンはあるけれど。。。)

探偵の裏技とか、これは本当に使えるのだろうか??

と思ったらラストの黒幕が コナンかよ!という(悪い意味ではないが。。。)ぶっ飛んだ行動で
急に創作っぽさが全開になったのはなぜだろう???

0
2020年01月17日

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