あらすじ
ベストセラー「社長の基本」第2弾!
お金をまわせて、はじめて「社長」です!
140億円の負債から復活した著者からの金言。
私のアドバイスは、私が血を吐くような思いで得た知識、体験をもとにしたものばかりです。
だからこそ、中小企業の経営者たちの悩みを真に理解することもできれば、正攻法から驚くような裏技まで、実際に、困難な局面をのりきっていく、現実的な方法をアドバイスすることができるのだと自信をもっています。
「そのような方法があるのですね」「そのようなことは考えてもしなかった」など、その社長が考えている範疇を越える知恵や総意工夫などが一瞬にひらめくから感動してもらえ、話を真剣に聞いてくれるのです。だから、ここまでやってこられたのでしょう。
そのノウハウやアドバイスをまとめた前書『社長の基本』ほか、これまで出版した著作はお陰さまで好評で、多くは版を重ねており、読者から感謝の手紙も何千通もいただいています。
しかし、本を読んで相談にこられたといいながら、まだまだ、中小企業の経営について、あまい考えから抜けだしていなかったり、今日明日乗り切れればなんとかなると先の展望をもたないまま、駈けずり回っている方が少なくないのが実情です。
そうした社長さんをなくしたい。少なくとも私とご縁があった経営者を倒産だけはさせたくない。さらに一歩踏み出して、厳しい状況のなかでもどんどん事業を発展させていく、そんな経営者へと変わってほしい。
そんな思いを込めてまとめたのが本書です。
本書は、経営のキモである「お金」に的を絞り込み、社長として心得ておくべき、お金についての考え方、お金を使う、集める、残すノウハウについて。さらに銀行(金融機関)との上手なつき合い方、もっといえば銀行の“利用法”についての秘策まで、私が8年かけて獲得した知識、そして多くの相談者から知恵を絞って得たテクニックをあますところなく書き込んであります。
もう一度、申し上げましょう。
経営とはお金をどう回していくか。この一言につきます。お金が回らなくなったら、会社は終わりです。
そうならないために、あらゆる知恵と策を講じるのが社長の仕事なのです。
そのことをしっかり自覚して、本書をお読みください。
本書が、あなたを「会社を倒産させない社長」に変貌させるためのお役に立てば、著者として冥利に尽きます。―「はじめに」より
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Posted by ブクログ
経営学の学士なんて持っていても金融機関との付き合い方などは学べない。起業をまだ強く意識してはいませんが、いつまでサラリーマンを続けるか疑問に思ってきたので手に取ってみました。
Posted by ブクログ
1300もの中小企業経営者に経営のアドバイスを行なってきた著者が金融機関との付き合い方を中心とするお金にまつわる知識について書いた一冊。
中小企業を経営するうえでお金にまつわる様々な知識やノウハウを本書で知ることができました。
銀行などの金融機関との付き合いの中で疑問に思うことを多く解決できるだけでなくその根拠も知ることができ大変勉強になりました。
事業や経営におけるメリハリをつけたお金の使い方や社員に対してのお金の使い方など経営者としてのお金に対する心構えを学ぶことができました。
また、身丈に合ったところをメインバンクに据えることや信用保証協会付融資ではなくプロパー融資を増やすことや金融機関の口座間での金銭の移動や支払いの優先順位など具体的な資金繰りの手法も数多く知ることができ、実践的なお金についてのテクニックも学べました。
また、中小企業再生支援協議会やリスケなど危機時の対応についても解説が書かれており、いざという時に力になる知識もつけることができました。
事業継承や理念などにも触れられており、中小企業を倒産させないために本書でのお金に関する知識を通して著者の日本経済に対する期待も感じることができました。
絶対に潰さないという強い信念がその企業だけでなく、日本経済全体を活気付けることになるとも感じた一冊でした。