【感想・ネタバレ】女性学/男性学のレビュー

あらすじ

「女性/男性」という視点からみることによって、それまでの世界はどう変わってゆくのだろう。「性別」という「当たり前(自明性)」に思われているものは、どのように作られたのか。学問と性別を考えることは、理論的にも実践的にも、スリリングな試みである。性と、その欲望をめぐる政治とは何なのかを解き明かす。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ウーマン・リブの運動との関係を中心に女性学/男性学の展開を整理した本。上野千鶴子の『フェミニズムがひらいた道』が運動の方にウェイトを置いていたのに対して、こちらはタイトルの通り研究の方に重心を置いている。セクシュアリティについても千田の方が上野より紙幅を割いている。情報量は総じて千田の本の方が多い。上野を読んだ後、千田に進むのが良さそう。
 リブのテクストを沢山引用しているのが良かった。著者が田中美津のテクストを非常に大切にしていることも伝わってきた。(興味を引く引用が多いだけに、出典情報をもう少し盛り込んでくれればという気がした。もちろん初学者を情報の洪水に巻き込みたくないという配慮は理解できる。この辺りのバランスを取るのはとても難しそう。)
 男性学の紹介もとても勉強になった。渡辺恒夫、蔦森樹など、これから読んでみたい論者に出会えた。

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2025年05月19日

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