あらすじ
『ギルガメシュ』『聖書』『千夜一夜物語』『紅楼夢』から、ボードレール、ニーチェ、カフカなど113篇。無限、予言、鏡、虎、迷宮といったモチーフも楽しい夢のアンソロジー。
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Posted by ブクログ
読書家のボルヘスおじさんが古今東西の夢にまつわる話を集めたアンソロジー。
最初は聖書からの引用と古代ギリシャローマが続き、単調ですこし辛かったが、途中の『病める騎士の最後の訪問』あたりからぐっとバリエーション豊かになる。合間に挟まる程度の分量だと聖書の引用もくどくない。
ゆっくりとかみ砕き文そのものを愉しみつつ、前の話・次の話とのコントラスト、「ここにそれを挟むか~」という選集だからこその楽しさも。
枕元に置いておき、子どもが寝物語をせがむように少しずつ読みたい。
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
神の訪れ、王の夢、
魂と夢と現実、死の宣告・・・。
ギルガメシュの物語、聖書、
紅桜夢、ニーチェ、カフカなど、
世界の夢から選ばれた
113の断章
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ボルヘスが編集した古今東西の夢にまつわる断章を集めたアンソロジー。
内容も形式も多様で、夢の描写から夢の分析まで網羅されている。
聖書や神話、小説や詩、研究文献などから引用されているが、宗教関連の内容が比較的多い印象を受けた。その宗教関連の断章は言い回しが独特でなかなかスムーズに読み進めることができず、もどかしさを覚える場面もあった。
「なるほどね」と面白味を感じることができる断章もあれば、「なんだかよくわからない」と腑に落ちない断章もあり、率直に言えば玉石混交。全体としては期待ほどの面白さは感じられなかった。多分、あのボルヘスが夢を題材にアンソロジーを編んだ、ということで期待が膨らみすぎていたのかもしれない。