あらすじ
刻々と変化する世界経済や企業戦略の中で、基礎研究部門の果たすべき役割とは?研究員に求められるあり様とは?グローバル企業IBMの東京基礎研究所で所長を務めた著者が、これらの解答として日々発信してきたレターを集大成!さらにこれから企業の研究所を目指す学生にも重要なアドバイスを送ります。研究は「面白いから」やるのではない。「必要だから」やるのだ。
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Posted by ブクログ
マター:人が動く、世の中が変わる
パスツールの四象限
研究の成果が出たらどういうデモをしたいのかを考える
デモで「どうやって動いてるの?」と聞かれることはよくあるが、本当によいデモは「これいくら?」と聞かれる
「説得」と「納得」の違い
ファシリテーションの「タイムマシン」
-- 10年後を想像してみてください
社内Web電話帳に写真や業績を書く
-- 見えないのはいないのと同じ
お客様に内部構造を意識させない
企業における研究は「面白いから」やるのではなく「必要だから」やる
人は命令されて動くのではなく、必要な仕事だとわかって動く
ガバナンスとエンパワメント
2人の靴メーカーのマーケティングがアフリカに
2001年宇宙の旅
社内の機密情報、部門外秘ってどうなの
「客観的な評価軸」じゃなく、主観的で透明な判断
上長には言いたいことの1/10しか伝わらない
レターが元になっているので、内容が非常に濃い
Posted by ブクログ
就職活動中に読めて良かった。先月の他の研究所インターンの振り返りのような形になった。
大学の研究と企業の研究、民間の研究所での研究の違いをよく考えた期間だったため、読み終わってなかなか腑に落ちた。中盤後半は普遍的なことを言うのではなく、IBMでの具体例をさまざま出していた。想像しやすかった。博士進学しましょう。
塞翁が馬的な人生観は自分が前から持っていたもので著者に言語化してもらえて良かった
Posted by ブクログ
IBM東京基礎研究所所長を勤めた著者が企業における研究のあり方について述べている。研究だけでなく、国際化する組織の中で創造的な仕事をしていくのに必要なアドバイスに溢れている。
Posted by ブクログ
IBM東京基礎研究所長を務めた丸山先生(現在は統計数理研究所の副所長)の本。IBM在籍時、所長として全研究員に向けて発信したレターから29件を厳選し、解説付きで掲載している。特定の企業文化に依存しない(ある意味、模範的な)訓示が多いものの、IBMの伝統や企業文化が垣間見える記述も少なからずあって面白い。なお、本書の内容は、著者の個人的な思いを記述したものであり、必ずしもIBMやIBMの基礎研究部門の方針や戦略を反映したものではない、とのことである。