【感想・ネタバレ】祇園白川 小堀商店 レシピ買います(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

祇園の名店『和食ZEN』の奥にある秘密の扉。『小堀商店』の入り口だ。ZEN店長の淳(じゅん)、売れっ子の芸妓(げいこ)ふく梅、市役所勤務の伊達男木原の三人は、食通として名高い百貨店相談役、小堀善次郎の命を受け、とびきりのレシピを買い取るため、情報収集に努めている。そして今日も腕利きワケありの料理人が現れて――。京都と食を知り尽くす著者が描く、最高に美味しくてドラマチックなグルメ小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

京都白川の辰巳大明神から巽橋を渡る。路地灯りの灯る末吉町の『和食ZEN』。
ZENの料理人、淳、売れっ子の芸妓ふく梅、市役所勤務の木原の三人は、食通として名高い小堀善次郎の命を受け、とびきりのレシピを買い取るため、情報収集に努めている。
「そのレシピ、売らはる気ぃはおへん?」

老舗料亭の元料理長が京都御所で出した源平焼
江戸前と関西寿司のいいところをひとつにした小袖くずし
甥に店のタレを盗まれた焼肉屋のすすぎタレ
信州の旅館の松茸の土瓶蒸し
街のレトロな洋食屋のオムライス
駐車場の屋台のひと口おでん

メインの料理も美味しそうだけど、ZENのお酒と料理が食べたい!
京都人の人情にもふれてホロリとくるお話たち。
ふく梅さんの語りから始まると、むかーし、ノリピーが舞妓さんやってたドラマを思い出す。
全然違うんだけど、なんとなく。
あのドラマ好きだったなー。

0
2021年01月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

レシピを買う、そんな不思議な小堀商店のお話。鱧の源平焼き、小袖くずしのような和のものだけでなく、オムライスや焼肉まで、ステキなストーリーとともに料理をつくる。
最初の源平焼きのストーリーが衝撃、その後同じパターンで話が進む。面白いのは、京都ならではの文化も匂いを纏っていること。
例えば、草履片々、木履片々。黒田官兵衛が、本能寺の変で動転している秀吉に、慌てると片方に草履、もう片方に木履を履く。それでも走れる。落ち着いてゆっくり迷っていたら潮はすぐに引いてしまう。それを聞いて、秀吉は飛んで行った。そんな話しを、差し込みながら人間模様とレシピを繋げていくところが非常に面白い。

0
2019年07月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

美味しそうだったなぁ。
焼肉のすすぎダレが凄く気になる。
実在するんだろうか?
ZENみたいな小料理屋さんが近くにあればいいのに。

0
2019年11月30日

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