あらすじ
会議を変えるリーダーの質問
セリフと雰囲気をやさしく伝授
本書は、会議でありがちな問題状況を想定し、会議の進行役であるファシリテーターが使うとよい質問を集めています。
例えば、
・話しの長い人、ズレる人へ対処するための質問
・対立、葛藤、混沌に対処するための質問
・結論を1つにまとめられない時に使う質問
など、質問は全部で88個あります。
質問は「何を言うか」より、「どんな雰囲気で、どのように言うか」が重要です。そこで本書では、具体的なセリフを使った「使用例」を詳細に解説し、どのようなときにどんなセリフを使えばいいかを無理なく学ぶことができます。
<質問の例>
「どうしてそう思ったの?」
「○○とは具体的にどのようなこと(状況)ですか?」
「○○を別の表現で言うと何ですか?」
「今議論していることとどのように関係していますか?」
「発言のポイントは何ですか?」
「今の話はこの議題とどのように関係していますか?」
「この件について他の人はどう思いますか?」
「ここまでの話を聞いてどう思いましたか?」
「これができるとうれしいですか?」
「自分で書いてもらっていいですか?」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
実践的なファシリテーション本。
表紙やタイトルにファシリテーションの文字がないから分かりにくいけど。
ファシリテーションのオススメ本に上がってこないけどこの本が現時点で1番良いと感じている。
メンバー向けの質問の書き方が自分には分かりにくかった。まとまりごとに質問〇〇はメンバーがしても良いと書かれてても、どの質問だったっけとなった。
でも良い。
視座について言及あり。どの立場から見るか。視座・視点・視野。
視座について度の本で触れていたか思い出せなかったけど、再読して分かった。この本で視座について感銘を受けた。この意味でもこの本は、オススメ。
Posted by ブクログ
ファシリテーション的に会議を進める上で、必要な考え方を質問の例示を基に理解できる一冊
実際のファシリテーション力を上げるためには、本書の内容を頭に入れつつ、会議の場で実践することが重要
チームとしての成果を上げるためには、仕事の質を上げることが重要で、そのために会議を利用して、チームメンバーの関係の質、思考の質を高めていく。
このアプローチに使用するのが、ファシリテーション。
ファシリテーターは会議に臨む前に、議題や時間配分に対する戦略を練り、メンバーからのアイデアを引き出し、限られた時間内に結論に導くことが必要。
ただし、ここでいう導くとはファシリテーターが議論を引っ張り、結論にまとめ上げるという意味ではなく、チームメンバー自身が結論を導くように質問を駆使すると意味。
会議では衝突(コンフリクト)を避けがちだが、衝突こそが新しいアイデアへのきっかけになる。ここをうまくコントロールするのもファシリテーターの腕の見せ所。