あらすじ
美しい容貌で人を誘い、命を食べて現代を生きる“吸精鬼”。共に暮らす“情夫”と呼ばれる男、マヌエル。森の中でひっそりと暮らす彼らの前に、異端狩りと称するカルト集団が現れて──…圧倒的なリアリティで描く、本邦初のサバイバル・ホラーBL。
...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント /
※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
洋画を観ているような
吸血鬼や獣人や超能力者のようなファンタジー世界の登場人物がいるのに、その世界観はやたらにリアル。
本能のままに人間を食らう種がいる一方、人間と家族を築く種もいる。その彼らを狩るのはカルト教団であり、ハンターたちは異種族であろうが人間であろうが容赦なく殺していく。
正義とは?情とは?人間らしさとは?
乾いた空気の中で繰り広げられる逃走劇、復讐譚、愛憎劇。
圧倒的な画力の中で淡々と進むストーリーはBL枠には収まりきらない気がする。
登場人物の感情に心を寄せていくのがBLの醍醐味でもあるが、この話は誰に心を寄せるべきか迷うことが多い。
ノワール映画ともまた違う、乾いた空気と少しの愛情を感じる物語だと思う。