あらすじ
なぜ、薬を飲んでもよくならないのか? なぜ、カウンセリングを受けても変わらないのか? なぜ、休んでもまたぶりかえすのか?――「うつ」改善のヒントは食べ物にある! ベストセラー『「うつ」は食べ物が原因だった!』の著者が、腸と脳とのつながり、糖質が自律神経を乱す仕組みなど、新たな事実をもとに書き下ろした、最新栄養医学の決定版!
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Posted by ブクログ
結論から言うと、糖質を減らして、タンパク質と脂質を積極的にとろうという話を、とても丁寧に解説している本です。
皆さんが欠かすことのできない薬。皆さんの体調を助けてくれる大切な役割を持っています。
しかし、お薬は副作用があります。
私は年間何人もの方の相談に乗っていますが、副作用に悩まされている方は少なくありません。副作用のためにひらくに通所できなかったり、副作用を抑える別の薬を飲んだり、断薬による離脱症状があったり…皆さんそれぞれ苦労しながら調整されています。
さて、食べ物はどうでしょうか?食べ物には副作用はありません。処方箋も必要ありませんので、あなたの意識次第で、今日のお昼食べるものを選べます。
あなたの選ぶ食べ物次第で、うつの症状が改善される可能性があるとしたら、あなたはどうしますか?
・感情の起伏が激しい
・甘い物やお酒やめられない
・気分が鬱々としている
・腸内環境が気になる
・イライラ、焦燥感がある
・眠れない、眠りが浅い、悪夢を見る
・過食ぎみ
そんな悩みのあるあなたに読んで欲しい一冊です。
おすすめポイントランキング
第3位 章末まとめを読めばOK
この本の内容、正直ちょっと難しいです。
神経伝達物質(ドーパミン、セロトニン等)やその合成過程について、とても丁寧に解説されているんですが、それでも私には難しく感じました。
でも大丈夫です。章末にまとめが書いてあるので、難しいところは流し読みして、最後に「あ、そういうことを言ってるのね」これで大丈夫です。
第2位 うつだけでない症状にも効果有り
ダイエット、更年期、女性特有の悩み、発達障害、認知症などなど。
なぜ甘い物を食べたくなってしまうのか?
そもそも甘い物は身体に必要なのか?
自分の食生活を見直すきっかけになります。
第1位 血糖値スパイクと低血糖症
みなさんこの言葉を聞いたことがありますか?
食べ物を食べると、血糖値が上がるため、下げるためのインスリン等が分泌されますが、この絶妙なバランスにより、私たちの健康が保たれています。
このバランスが崩れると、食後の血糖値が急激に上がります。これを血糖値スパイクといいます。
それに反応した体がインスリンを大量に放出し、急激に下がりすぎてしまう。すると、血糖値をあげるために働くホルモンが大量に分泌され、今度は自律神経に乱れが生じ、心身に不調が出る。これを低血糖症といいます。
以上のことから、糖質とうつは非常に根深く繋がっています。
最後に、印象に残った著者の言葉を発表して終わりにします。
仕事を辞めても補償は手厚い。障害者として手帳をもらい、生活していくこともできる。しかし、本来の治療の目的は、自立して税金を払って生きていくことではないか?
ゴールは、いきいきと自分の人生を生きていくことなのではないか。
気になった方はぜひ読んでみてください。