【感想・ネタバレ】成功に奇策はいらない――アパレルビジネス最前線で僕が学んだことのレビュー

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Posted by ブクログ 2019年10月09日

著者の平山氏は外資系コンサルティング会社やリクルートなどを経て、2011年、アパレルブランド「ディッキーズ」の日本法人の立ち上げに携わり、社長に就任されます。

市場が急速に変化する中でも飛躍的な増収増益を成し遂げられ、現在はアパレルや小売の経営戦略支援など、幅広くご活躍されています。

本書では『...続きを読むアパレルビジネス最前線で僕が学んだこと』という副題のとおり、 平山さんのご経験を交えながら、経営における大切な考え方を紹介しています。


【絶対に成長するぞ、という強固な意志】
アパレル業界に対する悲観的な見方がある中、平山さんは常に『成長をあきらめない』という強い意志を持って、つねに業績を伸ばし続けられたそうです。

業績不振を環境や景気のせいにして、店舗(すなわち、現場の最前線)で働く従業員を大切にできない経営者が多いことに警鐘を鳴らします。

アパレルには夢があります。成長をあきらめる理由など、まったくありません。経営層でも、店舗のスタッフでも、アパレルに関わるすべての人に、僕はそう伝えたいと思っています。


【当たり前のことの徹底】
リクルート時代からディッキーズの立ち上げに至るまで、平山さんは一貫して当たり前のことを徹底してやり続けたといいます。

・リサーチやデータに頼りすぎず、思いのこもった商品をつくる
・店舗のディスプレイやスタッフの接客の質を高めるため、時間がある限り店舗を訪れる
・ブランドイメージ(ディッキーズ "らしさ" )を追求する
・困難な状況に直面しても、やるべきことを考え抜いて、執念をもって実行する

もちろん大変なこともたくさんありましたが、僕のしてきたことは「当たり前」の連続です。成長をあきらめず、当たり前のことを徹底してやり続けていたら、成果が出て、道が開けたのです。


私がメンターから「基礎は簡単だから基礎なのではなく、大事だから基礎だ」と教わってきたことと平山さんのお話が結びつき、基礎基本の徹底が大きな成果をもたらすと確信を深めることができました。

やるべきひとつひとつのことは、誰もが実行できる小さなこと。

ただ、それらをすべて、愚直に、毎日継続できるかがポイントだと感じています。

私自身、会社員のときも、起業してからも、
・報連相をする
・圧倒的な数の商談をこなす
・勉強会や研修に参加して自分を磨く
などを大切にするように教わりました。

そうした基礎を継続してきたことが、いまの私の土台になっています。

『成功に奇策はいらない。』

経営のあり方について、とても学びの多い貴重な一冊でした。

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Posted by ブクログ 2019年02月07日

至極まっとう。この当たり前のことを徹底するのが難しい。でも「やってやる」という勇気がもらえる本。
コンピテンシーで採用することで多様性が生まれる、というのはなるほどという感じ。ただ、この本に書いてあることは基本的にすべてその考え方。すなわち、一番大事なこと、原理原則を考え抜き、それを徹底すると自ずと...続きを読む結果はそうなるということ。アフォーダンスみたいなものかも。
価値が生まれる場所を意識、これもいい言葉。

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Posted by ブクログ 2019年05月27日

当たり前のことを極限まで徹底する。アパレルに限らずどんな業界でも通じるという。
経営が行き詰まったり売り上げが伸びない時こそ奇策に走ったり従業員のリストラに走ってはいけない。真摯に仕事や取引先、仕事相手に向き合うことが大切。
仕事は働きやすく楽しくなければいけないけど、結果として売り上げや利益に結び...続きを読む付かないといけない。仕事をする以上、成長ある世の中の方が楽しい。

「やるべきことが決まったら執念を持ってとことんまで押しつめよ。問題は能力ではなく執念の欠如である」

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