【感想・ネタバレ】齋藤孝の仏教入門のレビュー

齋藤孝

仏教とは最強のメンタルマネジメント術である!

●ふだん時間に追われている人こそ、仏教の考え方やメンタルコントロールの手法が役に立ちます。
●数多くの仏教文献をもとに、「無常」「縁」「慈悲」「中道」などの基本的な考え方を紹介しながら、
「心の苦しみから逃れるには」「感情に飲み込まれないためには」など、
ビジネスパーソンの大きな関心事である「心のマネジメント」を深く堀り下げます。
●本書は2014年9月に当社より刊行した『仏教 心を軽くする智慧』を改題、文庫化したものです。

[ブクログ · ★★★★☆]

仏教の導入として買った。現代人はスピードを求められ常にストレスに晒されている。呼吸法で今に集中する。呼吸法の凄さは楽読で効果を実感していた。呼吸は今に集中すること。

[ブクログ · ★★★★☆]

2014年に刊行された「仏教　心を軽くする
智慧」の改題文庫版です。

ブッダの教えを紐解き、現代社会でも応用
できることを知ることができます。

不寛容な時代と言われる現代において、
日本人であるならブッダの教えを受け入れる
ことはそれほど難しいことではないはずです。

すぐにでも活かせる考えなどがあるので
心を落ち着かせる、整えるには最適な一冊
です。

[ブクログ · ★★★☆☆]

仏教の解説は良いのだが、仏教とは無関係にただ単に「道徳的に良い事」や「資本主義における心構え」が混在している感じ。競争を煽りつつ、そこから解脱すべきが良いのか、モヤっとした。

ー　余裕のなさ、不寛容、精神の弱さに共通するのは、他者の視線を気にしすぎる、自意識の肥大化であり、さとり世代と言うよりも、繊細世代と呼んだ方が良い。

仏教と関係ないけど、序文のこの文書はよく分かるな、と思ってメモした。

ー　この世は苦しみで満ちていると言うのが、仏陀の思想の出発点。思い通りにならないこと自体が苦であると言う認識。

ー　山月記の李徴は、自分に詩の才能があるとうぬぼれ、いつか詩人として名を成したいと願っていたが、世の中から酷評されて自信を喪失することを恐れ、作品を発表せず、他人の作品を馬鹿にすることで自尊心を保っていた。いつしか虎の身に変わってしまう。

何だか仏教と関係ない記載の方に注意が向く。李徴みたいな人いるな、とか。

[ブクログ · ★★★☆☆]

独身時代、婚活やら仕事やら過去からのトラウマやらでメンタルぐちゃぐちゃになっていた頃、巷で某僧侶の仏教の教えを生かしてメンタルを整える自己啓発本が流行った。
本屋で見かけて参考になるのではと買って読んではみたものの、あまり共感できず、読み進めることもできなくてどうしたものかと思い、別の本を探したところ見つけたのがこれ。
齋藤孝さんの別の本を読んで、めちゃめちゃわかりやすい！と思っていたのだけどやっぱりわかりやすかった。仏教の入り口を大きく拾いつつ、具体的にどの考え方・ブッダの教えをどうやって日常のメンタルケアに生かすかがわかりやすく書かれている。
たぶん齋藤孝さんてめちゃめちゃ博識なんだと思うけど、その博識の幅がまさしく「中道」でバランスが取れていて、よくある大学教授が書いた小難しい話ではなく、不勉強な庶民でも親しみやすい話で展開してくれるすごい人なんじゃないかと思っている。
巻末のブックガイドの中にいとうせいこうとみうらじゅん共著の本が出てきたのには笑ったしその考えを確信した。この人庶民の味方。
確かにブッダの教えは特に日本人にはなじみある手段でメンタルケアに活かせそうなので、紹介されている他の本も読めたらいいなと思う。