あらすじ
感動なしに人生はありえない
90歳、昭和平成の語り部が、新しい日本に贈る、忘れないでほしいこと
第一章 生身の戦争
戦争は突然始まる/昭和という時代/戦争を風化させないために/東京大空襲は焦熱地獄 ほか
第二章 感動なしに人生はありえない
良い教師は後ろから教える/戦前の手術/うなぎが消えた日/救急車は馬車だった ほか
第三章 テレビ界最後の職人
ドイツ取材で得たもの/原節子と隠遁願望/世情を把握する難しさ/月面着陸時に沈黙を守る ほか
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Posted by ブクログ
鈴木健二(1929年~)著「昭和からの遺言」、2019.1発行です。生身の戦争、感動なしに人生はありえない、テレビ界最後の職人の3つの章立てがされたエッセイです。NHKのアナウンサー、そして、「気くばりのすすめ」は一世を風靡しましたね。「出征兵士と母親」がインパクト大でした。著者のお兄さんの鈴木清順さん(1923~2017、享年93)が学徒出陣で歓呼と日の丸に送られ出征。その日の真夜中、著者が小さな音に目をさまし忍び足で近づくと、気丈な明治生まれのお母さんがすすり泣いていたと。