あらすじ
乗客・乗員の命という重責を背負う機長は、飛行機の操縦、運航をどのようにマネジメントしているのか。コックピット内で副操縦士と何を話し、日ごろの訓練で若者をどう評価し、育てているのか。予測を超えた天候や飛行条件の変化に備え、自動化・AIなど時代の先端技術と向き合い、長時間にわたり正確な判断力を求められる国際線機長。限界状況での仕事ぶりは、われわれの働き方や生活に多くの示唆を与えてくれる。「いま起こっている事象を見て、それに対処するだけの人間は、決してパイロットにはなれない。兆しの段階でそれを捕まえ、それがいかなるものに発展するかを見極め、対処するために様々な対応を行なっておく。そのため、困った事態は何も起こらず、起こった事態はすでに予測済みのものであり、あらかじめ対策がすでに打ってある。これがパイロットの理想の姿である」。未来を変えるために、将来を予測していま行動するプロフェッショナルの哲学。
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Posted by ブクログ
2章以降のみ読んだ。
鉄道で働いているので、現場で後輩を育成する場合に役に立つ内容が多い。
「資格がない」「こういう人材は不要」など厳しい言葉で書かれている部分が多く、パイロットという仕事の重さを感じさせられる。
Posted by ブクログ
元JALの機長の方の書いた本。機長の心得的な内容だが、それは普段の仕事にも当てはまる。いかに先を見越して行動し、想定しながら行うか、また仕事の役割分担などもミスを防ぐためにチェックし合うかなどなど。もちろん飛行機に関する知識も深めることができ、楽しく読めた。
Posted by ブクログ
パイロットのマネジメントについて幅広く書いてあった。パイロットとしてやるべきこと、やるべきではないこと、ほかの職にはない考え方を学ぶことができた。「身体の状態は心を支配する。」という文章が最も印象に残っています。敢えて余裕を見せ、自己暗示をかけることで心をコントロールしてみることを心がけるようにしたい。パイロットになる前、なった後、それぞれの期間に読みたい1冊。