【感想・ネタバレ】受験必要論 人生の基礎は受験で作り得るのレビュー

あらすじ

テレビでお馴染みの予備校講師・林修先生が、「受験」の利点も欠点も包み隠さずお教えします。ガリ勉せずとも最難関の東大に現役合格した“林修式勉強法”も満載。受験勉強は社会に出たら役に立たないかもしれない。けれど、やり方一つで社会を生き抜く上で不可決な“考える力”を高める。「受験」に関わる全ての人、そして受験を終えた大学生や社会人にもタメになる林修からの熱きメッセージ。

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子育てをする親にとって、為になった本。実体験、実感から、なぜ東大が良いのか、なぜ受験が必要なのかが、ちゃんと書かれている。勉強をする意味につながっていく面白い本だと実感。林 修さん、すごい。

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2024年11月24日

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ガーンと頭を後ろ叩かれたように感じたのは、『受験ができることは特権的なことである』という冒頭の言葉。

勉強できることは、贅沢なこと。それに真剣に取り組めないならば、やらない方がいい、と著者は言う。

どこの大学に行くかで人生のすべてが決まる。偏差値の高い大学に行くからいい人生になるという話ではない

との大学に行くかによって、会う人間が変わる。それに伴い考えの基準が変わる。

高いレベルの大学に行くと、すごく勉強していてもそれが当たり前だという人達が沢山いて、自分もそれにひっぱられる。

逆に下の方に行くと、ちょっとしかやってないのに俺はすごいことをやっていると錯覚してしまう。

多浪は医学部以外は勧めない。理由は、社会に出るのが一年遅くなり、一生の働き盛りの一年や、キャリア最後の重要な一年を削ることになるから。

ただえさえ優秀なライバルに対して、一年遅れてしまえば、勝負は非常に厳しくなる。例えば官僚。それが 受験生にはピンとこない。但し予備校講師のように一年遅れでも問題ない職種もある。

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2022年07月25日

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想像以上に良い本だった。勉強、受験の必要性だけではなく、先生の生い立ち、勉強法、挫折したことなど多岐に渡っており、子育て中の自分にとても役に立ちそうに感じた。また、林先生と灘高の木村先生の対談において、勉強の目的を「他人の役に立つため、社会貢献のため」と言っていて、いま自分がやりたいと思って勉強していることが間違いではないと背中を押されたような気がしたし、自分の子供にもそうやって教育していきたいと思った。

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2020年12月12日

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林先生の良いところは、受験生や学歴のある人たちだけがすべてではない、がベースにあるところ。本書の中にも、経済的に大学に行けない生徒だっていることを挙げ「勉強は贅沢」と言ったり、受験学力だけでなく「色々な物差しを用意すべき」と提案したり。それを踏まえて、受験とは学歴とは、を語ってくれているのですんなり入ってくる。

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2020年05月04日

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林先生の主張に納得してばかりで、反論が思いつかないほど的を射ていた考えばかりだった。

特に、

『働き盛りの1番給料が多い1年を失うから、浪人はしないべき』

という考えに共感した。

これを含め、この本で得た林先生の考えを自分の進路選択でも活かしていきたい。

また、林先生が公文式に行って役に立ったと語っていて、驚いた。

自分も公文式には6年間程行っていたため、無駄ではなかったんだ、と少し安心した。

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2019年10月29日

Posted by ブクログ

2019/7/15
林修先生が今の日本の受験についてさまざまな考えを対談という形で本にまとめた一冊。教育に関係する仕事についている人とか受験生の親御さんとか是非読んだ方がいいと思う一冊。
この本の中でも彼がさまざまなテレビ番組で主張されている考えとこの本に書いてある内容がほぼほぼ同じである。というか多分この本が先に出されて、テレビに出てその考えを披露する機会が増えた…?
特にその通りだなと思ったのは、学問とは批判的需要であるというところと、わからない闇をたくさん抱えて生きていきなさいというように導いてあげないといけないというところです。
勉強にはコレという絶対的な方法はなくて、各々が自分の形を模索して見つけて行かなきゃいけないものであり、勉強していくその過程でできない問題をどう解決しようか考えること自体が大切なのだと何度も繰り返し述べています。
優秀な人間は環境に文句を言わない、という一文も出てきます。自分の今の仕事の状況にも似たようなことや、当てはまるなあと思うことがたくさんあり、できるところから自分もこうした考え方を取り入れて行かないといけないなと思いました。

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2019年07月15日

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タイトルだけで敬遠していたけれど、もっと早く読めば良かったと思う。

高学歴というのは、そこに至るまで色んなものを犠牲にして努力した証であるが、その後の人生や人格まで保証するものではない。
結果よりも、全力でやりきった経験こそが、その後の人生の支えになる。そういう意味で、受験というものには一定の価値がある。

林先生は、ご自身の経験は例外的だとおっしゃる。確かに(私から見ると)林先生の幼少期は、環境的にかなり恵まれていると思う。
私は、わが子に対して、林先生のご家族と同じことはしてやれないが、受験に対する考え方が変わったことで、今後、わが子に対する激励の仕方も変わっていくと思う。

受験のその先にある将来、人の役に立ちたいという気持ちを持ち続け、幸せを感じる生き方をしてほしい。
だからこそ、決して性格をねじまげてしまうことのないように、心して入試本番を迎えたい。

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2019年02月24日

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林先生には共感することが多いのだけど、今回のこの本について、私は1回も反論を考えることがなく、最初から最後までずっと「おっしゃるとおり!」と心の中で言い続けていた。受験のことにとどまらず、学校教育全般に至るまで、非常に緻密に考えられた理論構成で、さすがとしか言いようがなかった。2016年に読んだ本で文句なく一番だった。

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2017年01月20日

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"全員が学校の勉強をできるようになる必要はないが、誰もが豊かな「考える力」を持つべき"(はじめに より)に共感。

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2016年08月17日

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林修が「受験」というシステムについて、もっと本質的なこと言うと勉強ということについて語った本。テクニック的なことではないので、受験生が読んでも問題ない。

受験に限らず、林修の思想や生き方がギュッと詰まった本。ボリュームをかさ増しさせるためか、後半は自伝的な内容になっている。
受験勉強については、まさに自分の考えていたことの言語化をしてくれたって感じ。まぁこういう結論になるよね。それにしても、林修は東進に恩義はありながらも、大多数の講師と大勢の生徒のことは嫌ってる感じが明らかでオモロイ。

やっぱり彼のラディカルな論理的思考は大好き。本当に、林先生の授業を最初に受講したときの衝撃が思い出される(東進の雰囲気がキショすぎて塾は別だったけど)。
圧倒的な知識、プロ意識の高さ、ユニークな感性。そして頭が良いからこそ出る、プライドと謙虚さ。自分の中では森博嗣と同じジャンル付の人だなと改めて思った。色々と林修の影響を受けた人の話とかも知れたから、彼のルーツを辿っていこうと思う。

ラストの灘の教師との対談はいまいち。

以下、良かったところメモ
・「学問とは批判的精神でしかなし得ないものである」これは間違いない。自分の中で、喜嶋先生(森博嗣の小説の人物)の「学問には王道しかない」と並ぶ名言になった。俺も「こいつの教え方イマイチだなぁ」と思いながら聞いてたし。
・日本の教育は中間層に向きすぎているという話。これもしっくり来た。みんな「頑張ったら伸びた。だから頑張れ。頑張らないヤツ、伸びないヤツはよくない」ってスタイルなんよな。これは低層も高層もどっちも不幸になる。
・林修の父の話。漱石が大好きな父に感化され読んだら「どうだ、分からないだろう」と言い放ったエピソード。すごい好き。こういう父親になりたいし、文学に対してこういう向き合い方をしたい。
・競争があることは認めたうえで、勝者が敗者に手を差し伸べることが大事という話。それこそが、理性で生きる人間の特権だと。これも納得。志々雄真実もこれで論破できるね
・後、林修の勝ち負けエピソードも大好き。
・林修の東大同期のエピソード。めっちゃいい。確かに、刺激を受ける同期と一緒にいるって大事よなぁ。我が母校一橋、好きなやつ多いけど、そこまでの刺激を受ける人はいるかと言うと…
・「合格してお礼を言いに来る生徒は嫌い」林修らしさがギュッと詰まった主張。自己に関しても、他者に関してもストイックだよなぁ。

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2025年03月08日

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林修の外見通りの本だった
一癖ありそうな外見だけど、中身は真面目。だけとやっぱり少し癖がある

どこかふわっとしてる意見だったけど、論理的で面白い意見が沢山あった

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2024年06月17日

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子どもの中学受験を考え始めて手に取った一冊。
読み終えたらチャレンジさせようと強く思った。

●どの大学に入るかによって会う人間がかわり、考えの基準が変わる
●頭を鍛えるためには、わからないことを抱え続けていくことが大事、固いスルメ、噛めば顎が強くなる
●わからないと言ったら褒めて、一緒に考える
自分がわかるための方法を考えることが大事で、そこに至るまでのわからない時間が尊い。わからないことは悪いことではない
●ハイティーンに何か一つに打ち込むべし、目標や締め切りがある受験は最適、一つの目標に向けて欲望を抑制しつつ結果を出すことができれば一生の自信になる
●社会に出て必要な、創造と解決力のために、受験勉強は土台となる

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2024年04月01日

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自分の受験期を思い出した。そして何より共感する考えが多く書かれていた。特に「勉強法は人による、自分で見つけるもの」という考え方に強く共感した。例に灘高校の出来事が良く出されていて少し極端ではあったが、生徒の主体性を尊重し、自分の考え方を押し付けないという林先生の方法にはとても感心した。また、意外と林先生謙虚なんだなと、本を読み進めていくうちに感じ取ることができた。

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2021年12月16日

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受験生ではありませんが、久しぶりに、恩師に叱咤激励されたような気分です。心地好い元気を貰える一冊でした。

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2021年01月05日

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この本は良い。生徒よりも大人が読むべきだろう。林先生が単なる塾の先生ではなく、話す人としてプロであることや、本当に勉強ができるということがよく分かる。何度も出てくる「伝える」ことが難しいこと、話術は技術であること、などはもっと深く知りたくなる。相当な努力家だと思うので、いつまでも林先生へのニーズが落ちないのは納得。是非講演会に行きたいと思った。

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2020年02月15日

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自らの大学受験の際は効率的な近道ばかりを追い求めていたため、思ったような結果が出なかったと思う。

この本とは関係ないが、「遠回りすることが1番近道」というイチローの言葉もあるように、すぐに正解を求めるのではなくそこに至るまでの過程に意味があることを念頭におき、行動すべきだと感じた。

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2020年01月02日

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今もテレビでみないことがない予備校講師でおなじみの林修先生が「受験」について語る本。

誰しもが学校の勉強できる必要はない。いろいろなものさしが必要である。という考えにはまさにそのとおりと同意せざるを得ない。

また社会に出たら役に立たないかもしれないけど、やり方を変えれば”考える力”を高めることができるかもしれない、と。

現在の世の中、遠回りをすることが絶対悪で、コスパの良さ・最短ルートを通ることばかりが良しとされる風潮があります。

勉強に置き換えるなら、自分で考えることをせず教員(他者)がわかりやすく解答と解説を一から十までしていくというやりかたでしょうか。

「わからない時間の尊さ」

世の中東大に行くようなレベルの人達以外の人のほうが圧倒的に多いわけです。

それでもこの本で林先生が述べていることを当てはめることはできると思います。

そして最後の方の灘高木村先生との対談もハッとさせられました。

「面倒見が良い」「わかりやすい」

ことが一番ではないのだと。わからないなりに自分で考え、解決していくことも重要なのだと。

そのまま同じことはできませんがアダプトして、これからに役立てたいと思います。

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2019年01月21日

Posted by ブクログ

林先生が公文を押しているのは意外だった。
自分で考えることが大切。
そして、やっぱり「読書」
社会に出て必要な力は「創造」と「解決」
巻末の灘高のキムタツ先生との対談はなるほど〜と為になる。また数年後に読み返したい。

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2018年06月07日

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