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テレビでお馴染みの予備校講師・林修先生が、「受験」の利点も欠点も包み隠さずお教えします。ガリ勉せずとも最難関の東大に現役合格した“林修式勉強法”も満載。受験勉強は社会に出たら役に立たないかもしれない。けれど、やり方一つで社会を生き抜く上で不可決な“考える力”を高める。「受験」に関わる全ての人、そして受験を終えた大学生や社会人にもタメになる林修からの熱きメッセージ。
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Posted by ブクログ
子育てをする親にとって、為になった本。実体験、実感から、なぜ東大が良いのか、なぜ受験が必要なのかが、ちゃんと書かれている。勉強をする意味につながっていく面白い本だと実感。林 修さん、すごい。
ガーンと頭を後ろ叩かれたように感じたのは、『受験ができることは特権的なことである』という冒頭の言葉。 勉強できることは、贅沢なこと。それに真剣に取り組めないならば、やらない方がいい、と著者は言う。 どこの大学に行くかで人生のすべてが決まる。偏差値の高い大学に行くからいい人生になるという話ではない...続きを読む。 との大学に行くかによって、会う人間が変わる。それに伴い考えの基準が変わる。 高いレベルの大学に行くと、すごく勉強していてもそれが当たり前だという人達が沢山いて、自分もそれにひっぱられる。 逆に下の方に行くと、ちょっとしかやってないのに俺はすごいことをやっていると錯覚してしまう。 多浪は医学部以外は勧めない。理由は、社会に出るのが一年遅くなり、一生の働き盛りの一年や、キャリア最後の重要な一年を削ることになるから。 ただえさえ優秀なライバルに対して、一年遅れてしまえば、勝負は非常に厳しくなる。例えば官僚。それが 受験生にはピンとこない。但し予備校講師のように一年遅れでも問題ない職種もある。
想像以上に良い本だった。勉強、受験の必要性だけではなく、先生の生い立ち、勉強法、挫折したことなど多岐に渡っており、子育て中の自分にとても役に立ちそうに感じた。また、林先生と灘高の木村先生の対談において、勉強の目的を「他人の役に立つため、社会貢献のため」と言っていて、いま自分がやりたいと思って勉強して...続きを読むいることが間違いではないと背中を押されたような気がしたし、自分の子供にもそうやって教育していきたいと思った。
林先生の良いところは、受験生や学歴のある人たちだけがすべてではない、がベースにあるところ。本書の中にも、経済的に大学に行けない生徒だっていることを挙げ「勉強は贅沢」と言ったり、受験学力だけでなく「色々な物差しを用意すべき」と提案したり。それを踏まえて、受験とは学歴とは、を語ってくれているのですんなり...続きを読む入ってくる。
林先生の主張に納得してばかりで、反論が思いつかないほど的を射ていた考えばかりだった。 特に、 『働き盛りの1番給料が多い1年を失うから、浪人はしないべき』 という考えに共感した。 これを含め、この本で得た林先生の考えを自分の進路選択でも活かしていきたい。 また、林先生が公文式に行って役に立...続きを読むったと語っていて、驚いた。 自分も公文式には6年間程行っていたため、無駄ではなかったんだ、と少し安心した。
2019/7/15 林修先生が今の日本の受験についてさまざまな考えを対談という形で本にまとめた一冊。教育に関係する仕事についている人とか受験生の親御さんとか是非読んだ方がいいと思う一冊。 この本の中でも彼がさまざまなテレビ番組で主張されている考えとこの本に書いてある内容がほぼほぼ同じである。というか...続きを読む多分この本が先に出されて、テレビに出てその考えを披露する機会が増えた…? 特にその通りだなと思ったのは、学問とは批判的需要であるというところと、わからない闇をたくさん抱えて生きていきなさいというように導いてあげないといけないというところです。 勉強にはコレという絶対的な方法はなくて、各々が自分の形を模索して見つけて行かなきゃいけないものであり、勉強していくその過程でできない問題をどう解決しようか考えること自体が大切なのだと何度も繰り返し述べています。 優秀な人間は環境に文句を言わない、という一文も出てきます。自分の今の仕事の状況にも似たようなことや、当てはまるなあと思うことがたくさんあり、できるところから自分もこうした考え方を取り入れて行かないといけないなと思いました。
タイトルだけで敬遠していたけれど、もっと早く読めば良かったと思う。 高学歴というのは、そこに至るまで色んなものを犠牲にして努力した証であるが、その後の人生や人格まで保証するものではない。 結果よりも、全力でやりきった経験こそが、その後の人生の支えになる。そういう意味で、受験というものには一定の価値...続きを読むがある。 林先生は、ご自身の経験は例外的だとおっしゃる。確かに(私から見ると)林先生の幼少期は、環境的にかなり恵まれていると思う。 私は、わが子に対して、林先生のご家族と同じことはしてやれないが、受験に対する考え方が変わったことで、今後、わが子に対する激励の仕方も変わっていくと思う。 受験のその先にある将来、人の役に立ちたいという気持ちを持ち続け、幸せを感じる生き方をしてほしい。 だからこそ、決して性格をねじまげてしまうことのないように、心して入試本番を迎えたい。
林先生には共感することが多いのだけど、今回のこの本について、私は1回も反論を考えることがなく、最初から最後までずっと「おっしゃるとおり!」と心の中で言い続けていた。受験のことにとどまらず、学校教育全般に至るまで、非常に緻密に考えられた理論構成で、さすがとしか言いようがなかった。2016年に読んだ本で...続きを読む文句なく一番だった。
"全員が学校の勉強をできるようになる必要はないが、誰もが豊かな「考える力」を持つべき"(はじめに より)に共感。
林修が「受験」というシステムについて、もっと本質的なこと言うと勉強ということについて語った本。テクニック的なことではないので、受験生が読んでも問題ない。 受験に限らず、林修の思想や生き方がギュッと詰まった本。ボリュームをかさ増しさせるためか、後半は自伝的な内容になっている。 受験勉強については、ま...続きを読むさに自分の考えていたことの言語化をしてくれたって感じ。まぁこういう結論になるよね。それにしても、林修は東進に恩義はありながらも、大多数の講師と大勢の生徒のことは嫌ってる感じが明らかでオモロイ。 やっぱり彼のラディカルな論理的思考は大好き。本当に、林先生の授業を最初に受講したときの衝撃が思い出される(東進の雰囲気がキショすぎて塾は別だったけど)。 圧倒的な知識、プロ意識の高さ、ユニークな感性。そして頭が良いからこそ出る、プライドと謙虚さ。自分の中では森博嗣と同じジャンル付の人だなと改めて思った。色々と林修の影響を受けた人の話とかも知れたから、彼のルーツを辿っていこうと思う。 ラストの灘の教師との対談はいまいち。 以下、良かったところメモ ・「学問とは批判的精神でしかなし得ないものである」これは間違いない。自分の中で、喜嶋先生(森博嗣の小説の人物)の「学問には王道しかない」と並ぶ名言になった。俺も「こいつの教え方イマイチだなぁ」と思いながら聞いてたし。 ・日本の教育は中間層に向きすぎているという話。これもしっくり来た。みんな「頑張ったら伸びた。だから頑張れ。頑張らないヤツ、伸びないヤツはよくない」ってスタイルなんよな。これは低層も高層もどっちも不幸になる。 ・林修の父の話。漱石が大好きな父に感化され読んだら「どうだ、分からないだろう」と言い放ったエピソード。すごい好き。こういう父親になりたいし、文学に対してこういう向き合い方をしたい。 ・競争があることは認めたうえで、勝者が敗者に手を差し伸べることが大事という話。それこそが、理性で生きる人間の特権だと。これも納得。志々雄真実もこれで論破できるね ・後、林修の勝ち負けエピソードも大好き。 ・林修の東大同期のエピソード。めっちゃいい。確かに、刺激を受ける同期と一緒にいるって大事よなぁ。我が母校一橋、好きなやつ多いけど、そこまでの刺激を受ける人はいるかと言うと… ・「合格してお礼を言いに来る生徒は嫌い」林修らしさがギュッと詰まった主張。自己に関しても、他者に関してもストイックだよなぁ。
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