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Posted by ブクログ
ガーンと頭を後ろ叩かれたように感じたのは、『受験ができることは特権的なことである』という冒頭の言葉。
勉強できることは、贅沢なこと。それに真剣に取り組めないならば、やらない方がいい、と著者は言う。
どこの大学に行くかで人生のすべてが決まる。偏差値の高い大学に行くからいい人生になるという話ではない。
との大学に行くかによって、会う人間が変わる。それに伴い考えの基準が変わる。
高いレベルの大学に行くと、すごく勉強していてもそれが当たり前だという人達が沢山いて、自分もそれにひっぱられる。
逆に下の方に行くと、ちょっとしかやってないのに俺はすごいことをやっていると錯覚してしまう。
多浪は医学部以外は勧めない。理由は、社会に出るのが一年遅くなり、一生の働き盛りの一年や、キャリア最後の重要な一年を削ることになるから。
ただえさえ優秀なライバルに対して、一年遅れてしまえば、勝負は非常に厳しくなる。例えば官僚。それが 受験生にはピンとこない。但し予備校講師のように一年遅れでも問題ない職種もある。
Posted by ブクログ
2019/7/15
林修先生が今の日本の受験についてさまざまな考えを対談という形で本にまとめた一冊。教育に関係する仕事についている人とか受験生の親御さんとか是非読んだ方がいいと思う一冊。
この本の中でも彼がさまざまなテレビ番組で主張されている考えとこの本に書いてある内容がほぼほぼ同じである。というか多分この本が先に出されて、テレビに出てその考えを披露する機会が増えた…?
特にその通りだなと思ったのは、学問とは批判的需要であるというところと、わからない闇をたくさん抱えて生きていきなさいというように導いてあげないといけないというところです。
勉強にはコレという絶対的な方法はなくて、各々が自分の形を模索して見つけて行かなきゃいけないものであり、勉強していくその過程でできない問題をどう解決しようか考えること自体が大切なのだと何度も繰り返し述べています。
優秀な人間は環境に文句を言わない、という一文も出てきます。自分の今の仕事の状況にも似たようなことや、当てはまるなあと思うことがたくさんあり、できるところから自分もこうした考え方を取り入れて行かないといけないなと思いました。
Posted by ブクログ
タイトルだけで敬遠していたけれど、もっと早く読めば良かったと思う。
高学歴というのは、そこに至るまで色んなものを犠牲にして努力した証であるが、その後の人生や人格まで保証するものではない。
結果よりも、全力でやりきった経験こそが、その後の人生の支えになる。そういう意味で、受験というものには一定の価値がある。
林先生は、ご自身の経験は例外的だとおっしゃる。確かに(私から見ると)林先生の幼少期は、環境的にかなり恵まれていると思う。
私は、わが子に対して、林先生のご家族と同じことはしてやれないが、受験に対する考え方が変わったことで、今後、わが子に対する激励の仕方も変わっていくと思う。
受験のその先にある将来、人の役に立ちたいという気持ちを持ち続け、幸せを感じる生き方をしてほしい。
だからこそ、決して性格をねじまげてしまうことのないように、心して入試本番を迎えたい。
Posted by ブクログ
林修が「受験」というシステムについて、もっと本質的なこと言うと勉強ということについて語った本。テクニック的なことではないので、受験生が読んでも問題ない。
受験に限らず、林修の思想や生き方がギュッと詰まった本。ボリュームをかさ増しさせるためか、後半は自伝的な内容になっている。
受験勉強については、まさに自分の考えていたことの言語化をしてくれたって感じ。まぁこういう結論になるよね。それにしても、林修は東進に恩義はありながらも、大多数の講師と大勢の生徒のことは嫌ってる感じが明らかでオモロイ。
やっぱり彼のラディカルな論理的思考は大好き。本当に、林先生の授業を最初に受講したときの衝撃が思い出される(東進の雰囲気がキショすぎて塾は別だったけど)。
圧倒的な知識、プロ意識の高さ、ユニークな感性。そして頭が良いからこそ出る、プライドと謙虚さ。自分の中では森博嗣と同じジャンル付の人だなと改めて思った。色々と林修の影響を受けた人の話とかも知れたから、彼のルーツを辿っていこうと思う。
ラストの灘の教師との対談はいまいち。
以下、良かったところメモ
・「学問とは批判的精神でしかなし得ないものである」これは間違いない。自分の中で、喜嶋先生(森博嗣の小説の人物)の「学問には王道しかない」と並ぶ名言になった。俺も「こいつの教え方イマイチだなぁ」と思いながら聞いてたし。
・日本の教育は中間層に向きすぎているという話。これもしっくり来た。みんな「頑張ったら伸びた。だから頑張れ。頑張らないヤツ、伸びないヤツはよくない」ってスタイルなんよな。これは低層も高層もどっちも不幸になる。
・林修の父の話。漱石が大好きな父に感化され読んだら「どうだ、分からないだろう」と言い放ったエピソード。すごい好き。こういう父親になりたいし、文学に対してこういう向き合い方をしたい。
・競争があることは認めたうえで、勝者が敗者に手を差し伸べることが大事という話。それこそが、理性で生きる人間の特権だと。これも納得。志々雄真実もこれで論破できるね
・後、林修の勝ち負けエピソードも大好き。
・林修の東大同期のエピソード。めっちゃいい。確かに、刺激を受ける同期と一緒にいるって大事よなぁ。我が母校一橋、好きなやつ多いけど、そこまでの刺激を受ける人はいるかと言うと…
・「合格してお礼を言いに来る生徒は嫌い」林修らしさがギュッと詰まった主張。自己に関しても、他者に関してもストイックだよなぁ。
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