あらすじ
どれだけの富を得ても、大成功をおさめても、素晴らしい家庭を持ったとしても、自分の心と向き合わない限り、私たちは穏やかに生きられない。
世界的企業のCEO、ウォール街の大物投資家、アラブの王族などが集まるインドの教室――。
そこで学ぶのは、怒り、悲しみ、プライド、恐れ、焦りを消し去り、「美しい心」をつくる方法。
心を理解することから、すべては始まる。
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Posted by ブクログ
本に登場した苦悩の状態にある人がまるで自分のようだった。理想と現実のギャップに苦しみ負のループ。今の自分を肯定するのは簡単なことではないけど、この本に書いてあったことを実践して美しい心を持つ人になりたい。
○しがみついている理想像を探すためのヒント
○心を整える習慣をつくるマルビアメディテーション
この2つはすぐに生活に取り入れる
Posted by ブクログ
■読んだ後の状態
・今までに読んだ心理学に関する本の中で最も府に落ちた一冊。
・言葉にできなかったもやもやとした悩みを言語化され、向き合うことができた。
・25年生きてきて醸成された思考の定義を一度分解し、新しい環境に適合する形に再構築するプロセスが、この本を通して完了した。
■読む前の準備
・昔のことを考えたり、起きてもいない先のことを考えてしまったり、日々の心の雑音を取り除いたらだいぶエネルギーを節約できるのではないかと考え手にとった。
・この手の心理学関係の本はいくらでもあるが、表紙のエメラルドグリーンの色が綺麗だったのと、億万長者というこれまで数々の困難を乗り超えてきたであろう人たちが直面する課題を、いつか自分もそうした曲面にで会いたいと思った。
■エッセンス
・「美しい心の状態でのみ決断を下す」ことです。不安や恐れの気持ちがどこかにあると、いい結果が出ない」
・「自分という存在をまるごと受け入れ、「私は私のままでいい」と肯定している状態が、本当の自信なのです。」
・「人からどう見られるかに気を取られて失敗を恐れるあまり、本来自分が達成したいことができていない。それがいかにバカバカしいことであるか気づき、理想像を手放していくことです。」
・「思い描いている理想像や、こんな人になりたいという願望に対して現実が追いついていないとき(ギャップが生まれたとき)、苦悩が生まれるのです。そして、この理想像への執着が強ければ強いほど、悩みは深くなっていきます。」
・「私たちの苦悩を生み出しているのはすべて、心の内に抱いている「自分はこういう人であるべき」「自分はこういう人であらねばならない」という理想像(願望)です。」
・悩みが出てきたら、まずはその悩みの原因と、なぜそれに悩んでいるかに向き合うこと。ほとんどの場合、自分の理想とのギャップが原因で、それが分かるとなんだかバカらしくなってもう悩みではなくなる。
■アウトプット・今後のアクション
・決めごとをする際、もの買う決断をする時も、クリアな心の状態の時ほど直感が研ぎ済まされているのは過去の経験からもアグリー。教訓は、少しでも迷いや邪念がある際には大事な決断をしない。
・感情は自分が設定した、あるいは他者から提供された「基準(=理想)」との「ギャップ」から生じるもの。高みを目指すのはいいが、基準は自分で決め、常に理想を超えている状態でいることが、ギャップをなくすことに繋がる。
・「こだわる」ことは、基準=理想を超えようとする行為。特に仕事において、自分がこだわるかこだわらないかで結果が左右されることはほとんどない。家電とか、長期的にその価値が私生活に影響を及ぼすものはこだわる。でも、自分に責任がないことは、「こだわらないことにこだわる」こと。
・怒ったり不安がよぎった際に自らに問いかけるワンフレーズ「完璧な自分になろうとしてるんじゃないか?」
理想像を手放した時に訪れる。
Posted by ブクログ
どれだけの富を得ても、大成功をおさめても、素晴らしい家庭を持ったとしても、自分の「心」と向き合わない限り、私たちは穏やかに生きられない。
つまりは、自分の心と向き合い、克服をしなければ、人は苦悩から脱することができず、真の満足感が得られないという。
だからこそ、本書では「心」に焦点をあて、「苦悩の心」を「美しい心」へと整えていく、4つのステップを紹介している。
そのステップとは、
①自分が苦悩の状態であると気づき、
②真相意識にある心の声にしっかりと耳を傾け、
③悩みの本当の正体を特定し、
④美しい心の状態で、正しい行動を選択していく
である。
自分中心の意識(アイコンシャス)、今を生きていない状態(過去や未来に考えが飛んでしまう)こそ苦悩の状態であり、その苦悩の本質は無意識のうちに抱いている「理想像(願望)」なのだと。
この苦悩の状態を脱するためには、無意識に抱いている理想像を特定し、その理想像への執着を手放すことが大切であり、ひいては意識的に生きることへと繋がっていくのである。
自身の人生を振り返ると、過去の経験から無意識的に生み出された理想像に向けて必要な判断・行動を、意識せず繰り返していることに気がついた。
そしてその理想像は改めてみるととても滑稽なものであり、そんなもののために悩んでいることがバカらしく感じた。
常に美しい心の状態を心掛けることで、つまらないプライドを捨てて、ありのままの自分で生きていきたいと、振り返る良いきっかけをもらえた。
Posted by ブクログ
「世界中の億万長者」がという謳い文句に惹かれてというのもあるけれど,最近とある知り合いとなぜか折り合いがつかなくて困っていたところで読んだ。
自分にとって正しい選択は「美しい状態」である必要があるという。本書はその「美しい状態」がどういう状況なのか,その状況になるためにはどうすればいいのか,それを教えてくれる。しかも,補足するyoutubeの動画も3本公開されている。
本書の内容はなんとなくそう思っていたことがしっかりと言ってくれていて,腑に落ちた。彼の理想像が膨らみすぎて,しかもそれを自分に押し付けてきているのを感じる。また,同時に,彼の言っている言葉を受けて,「できる大人でありたい」という自分の理想像に気づいた。
あわせて恋愛で上手くいっていない部分があるんだけれど,それも「イケてる自分でありたい」という理想像が膨らみすぎて,肝心の現在に気を回せていないからなのかもしれない。
忘れるとすぐに元に戻ってしまいそうなので,ちょっと本書の内容に立ち戻れるようにしたい。
Posted by ブクログ
過去や未来に意識がいっている割合が多いほど、幸福観も減少する。
苦悩の本質は無意識に抱いている「理想像」
人は起きた出来事のせいで苦悩に陥っているのではない。
起きた出来事は単なる引き金。
○○しなければならない。自分はこういう人であるべき。
→そのギャップが苦悩となる
■美しい心を取り戻す4つのステップ
1.気づく・・自分が苦悩の状態にあることを気付く
2.観察する・・頭の中をめぐっている心の声を見つけていく
→心の声、15個出してみる
例)
サイテー
友達だと思ってたのに!
何で誘ってくれないの? など
3.苦悩の正体を知る・・しがみついている理想像を特定する
→2で出した心の声のうち、何パーセントが自分中心の意識で生まれたか確認
例)何で誘ってくれないの?→自分を中心にして相手の非を責めている
友達だと思ってたのに!→自分を中心にして「自分はそう思ってた」と共感を求めている
4.正しい行動を考える・・自分や相手にとってふさわしい行動をとる