あらすじ
“視聴率”“出口調査”“偏差値”“自動車保険”“平均寿命”“桜開花予報”
「世の中の仕組み」「お金の流れ」「人々の行動」……
すべては「統計学」で見えてくる!
本書は「統計学の入門書」を読んだけれど、
わからなかった人向けに書いた本である。
“統計学の初歩と初歩”という、誰も書いていない分野に挑戦してみた。
「これ以上は噛めない」というほど噛み砕いて、懇切丁寧に解説してある。
ただ、超基礎レベルの統計学を知っているだけでも、世の中の見方は変わる。
初歩の初歩とはいえ、あなどらずに取り組んでもらえば、
身についた統計学は必ずあなたの武器になる。
■目次
・プロローグ そもそも「統計学」とは?
“お金”と“労力”のムダをはぶく!
・1章 ヒストグラム、平均値、分散、標準偏差
「統計学」は、ここからはじめよう!
・2章 正規分布
もっともポピュラーな「分布の王様」
・3章 二項分布
世の中の“さまざまな現象”がここにある
・4章 二項分布と正規分布
「重要」なこの二つの分布の関係とは?
・5章 視聴率・出口調査のカラクリ
「世の中の不思議」は統計学で解明される
■著者 高橋洋一(たかはし・よういち)
1955年東京都生まれ。
都立小石川高校(現・都立小石川中等教育学校)を経て、東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。
1980年に大蔵省(現・財務省)入省。
大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、
内閣参事官(首相官邸)等を歴任。
小泉内閣・第一次安倍内閣ではブレーンとして活躍し、
「霞が関埋蔵金」の公表や「ふるさと納税」「ねんきん定期便」など数々の政策提案・実現をしてきた。
また、戦後の日本で経済の最重要問題ともいえる、バブル崩壊後の「不良債権処理」の陣頭指揮をとり、
不良債権償却の「大魔王」のあだ名を頂戴した。
2008年退官。
現在、嘉悦大学ビジネス創造学部教授、株式会社政策工房代表取締役会長。
『バカな経済論』『バカな外交論』『【図解】ピケティ入門』『【図解】地政学入門』
『【図解】経済学入門』『99%の日本人がわかっていない 国債の真実』
『【明解】会計学入門』(以上、あさ出版)、
第17回山本七平賞を受賞した『さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白』(講談社)など、
ベスト・ロングセラー多数。
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Posted by ブクログ
統計学の入口の基礎の基礎を著者曰く、「呆れるほど」簡単に著した一冊です。数式はありますが、数学が苦手な人向けに簡明な説明が図解入りであります。(ただ√を知らない様な中学数学が完全にダメな人には向きません)高校数学で躓いた自分としては個人的には正規分布、ヒストグラム、分散、標準偏差がどのようなものなのか分かったのは大きいです。視聴率、出口調査のカラクリも説明があるので、なぜあのような調査が少ないサンプル数で行われているのかも分かります。
Posted by ブクログ
これまで統計学の入門に関する本を何冊か読んでいつも数式で躓いてきたが、この本は統計学入門の入門というだけあって、初めて最初から最後まで理解できた気になった。
数式も少しは出てきたが考え方を理解するというような内容でとてもためになった。
Posted by ブクログ
「需要供給曲線(需要曲線と供給曲線が交差するミクロ経済学で最初に出てくるグラフ)」を使ってマクロ経済学まで解説した一冊。徹底的に経済理論を削った内容だけど、本書を一通り理解できればニュースや新聞、国会答弁などでのやりとりのほとんどは理解できるのではないだろうか。経済学の入り口として最適。