【感想・ネタバレ】洗脳された日本経済のレビュー

あらすじ

限りなくブラックに近い現実から覚醒せよ! 生産性革命・働き方改革・人づくり革命…。安倍政権の経済政策に浜矩子が大反撃! 「経済は成長しなくてはいけない」「会社は儲かりさえすればいい」「生産性は上がらなければいけない」「税金は払わなくてもいい」 人々の魂を奪い、不幸にする、思い込みという魔物退治の旅へ──。浜矩子率いる魔物バスターズが、成長、収益、生産性、税金の4つの宿を巡り、安倍政権が仕掛けた経済的洗脳を解く。今、必要な本当の経済政策がわかり、経済的・精神的苦境に苦しむ多くの国民を救う本。

<著者について>
浜矩子 (はま のりこ)
1952年生まれ。1975年、一橋大学経済学部卒業。同年、三菱総合研究所入社。1990年から98年まで、同社初代英国駐在員事務所長としてロンドン勤務。帰国後、同社経済調査部長、政策経済研究センター主席研究員を経て、2002年より、同志社大学大学院ビジネス研究科教授。専攻はマクロ経済分析、国際経済。経済・金融動向等のテーマで多数のメディアに執筆や出演。鋭い舌鋒、独自の経済史観で熱烈なファンも多い。

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Posted by ブクログ

終始、寒い構成が好みではなかったが、
アベノミクス=大日本帝国の再来説は
興味深く面白い内容であった。

確かにこれらの政策が始まってから、
ブラック企業が淘汰されたり、36協定や残業時間の縮小が促進され、いわゆる「働き化改革」なるものが急スピードで推し進められたのは肌感覚としてあった。

著者の考察だと、働きやすい環境を構築することで、子どもから老人まで、全年齢の生産量を増やしGDPを上昇させるというもの。
その結果として、日本という国家から国民が今よりも搾取される構図が完成する。
個人的には少子高齢化がますます進行しており、人数ではなく一人ひとりの生産性をあげる政策を取るのは仕方がないとも思った。

結論として、生産性や働き方が良い方向に進んだからといって、人間が幸せになれる分ではないし、
そこは切り離して考えるべきだ。

うまく生きるためには、仕事ではなく
どういう生活をすれば幸せになれるか。
そのためには何をする必要があるのかを
今一度考えなければならない。

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2025年04月30日

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