あらすじ
神話の神さまのもう一つの顔、日本史を騒がせた怨霊神、神さまになった妖怪たち、
民話・伝説でおなじみの悪神などをテーマに、エピソードをふんだんに織り交ぜ、
ドラマのある神さまの裏の顔をじっくりと紹介。
著者プロフィール
1947年、群馬県生まれ。法政大学卒業。美術関係出版社勤務後、作家に。
主な著書に『「日本の神さま」がよくわかる本』(PHP文庫)、
『日本の神社がよくわかる本』(光文社知恵の森文庫)、
『神さまになった動物たち』(だいわ文庫)など多数。
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Posted by ブクログ
神様がもつ和魂と荒魂という二面性。本書では神々の荒魂にスポットをあてる。人間の力ではどうしようもない自然災害や凶事、疫病等々と、人間がいかに付き合ってきたか。人がいかに周辺環境、自然と折り合って生きてきたか。この本を読んで、我々の先祖が自然(自分たちではどうしようもできないもの)との調和に苦労を重ねてきたことを感じるとともに、その調和という考え方が、現代社会に生きる日本人にとっても、もちろん根本となる大事な考え方であると感じた。
日本人、先祖に思いを馳せるきっかけになる一冊。
Posted by ブクログ
本当は怖い……ということは、怖くないイメージがある、ということが前提なのでしょうが、神さまは畏怖される存在だと思うので、やはり当たり前に怖いのだと思いました。だから、きっと、この本を手に取った段階で、ちょっと自分の期待しているところと違っていたのだと思います。
第1章の記紀の神様から第4章の伝説の悪神まではいろいろなことの確認のような気持ちで読み終えました。第5章の動物についてが面白かったです。自分のこれまでの読書経験の中で、動物が神となるものについてが足りなかったのだなあ、と気が付きました。
すーっと頭に入り、どんどんページが進む本でした。