【感想・ネタバレ】キッチン・ブルー(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

美味しいご飯小説ではない。「食」に憂鬱を抱える人々の短編集。食べることは生きている限り避けては通れない。美味しく楽しく食事ができますように

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2021年12月29日

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「食」に憂鬱を抱えた6人の短編集。
「会食不全症候群」「味覚異常」「マイルドドラッグ」「家事ハラ」

食に関する悩みって本当に色々あって日常に潜んでいるんだ…って思いました。
食べることは毎日のことだし、どんな問題にしろ相当なストレスだろうなって思う。そしてそうとは知らずに陥っている食習慣病の怖さ。
初めて知る「会食不全症候群」
人と一緒に食べることが出来ない不自由さは想像以上に過酷でした。

心理描写も繊細だし温かい読後感も良かった。
手軽に色々楽しめて得した気分♪
昔読んだ「給食のお兄さん」シリーズも良かったけど、こちらも面白かったです。

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2021年05月29日

Posted by ブクログ

食えない女
七味さん
さじかげん
味気ない人生
ままごと
キャバクラの台所
の短編集
身近にありそうな話もあるけれど、食に関する話は奥が深い。

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2021年01月06日

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食(のトラブル)に纏わる6つの物語。個人的には3-1-5の順だったかな。家での料理は大切だと誰もが分かる一方でストレスにもなるんだなと。

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2020年11月29日

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ネタバレ

2-3時間ですらすら読めた。
元々脚本家さんということからか?一編一編が短い中で盛り上がりとオチがきちんと用意されていた。
逆にそれが若干性急に思わせる話もあった(『食えない女』)。変に色恋沙汰を混ぜなくても面白い話はあるのに。私のお気に入りは『キャバクラの台所』。でも元板前?が箸を振ったり包丁を向けて指図したりするのはどうかしら。

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2020年01月24日

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ネタバレ

ストレスで味覚障害になってしまう女性や、料理の味付けが苦手で悩む女性、食べる時には素が出ると聞いて、職場で本当のボスを探す男性など、「食」にまつわる「ブルー」な短編が6話。
人前で食べる事ができない「会食不全症候群」という障害に悩まされている話は興味深かった。理解されにくい障害なので、誤解も多くて大変だと思う。
最後の話はなんだか怖かった。取り憑かれた様に料理を振る舞い、ブログに載せるための写真撮影に必死な女性。その彼女に違う意味で胃袋を掴まれてしまった男性。最終的には、全話に出てくるバーテンのおじさんに救われたので良かった。

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2019年04月14日

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帯は、
***
「おいしい」って思えなくなったら、
私たぶん、疲れてる。
ついがんばってほしい人に
読んでほしい一冊。
***

食にまつわる短編集。
ひとつまり、ふたつまり、みんなどこかで躓いて、
一瞬ぐっと苦しくなるし、現状の打開まではいかなくても、ちゃんと読後は良い終わり方をしてくれます。

味覚障害、料理が下手、人前では食事がとれない…登場人物たちは、いろんなものを抱えて、前に進んでます。

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2018年12月21日

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ネタバレ

「給食のおにいさん」シリーズの著者が描く、これまた料理や食事を題材にした短編集。どの作品も主人公に共感できるし、落ちにちょっぴりひねりが(スパイスが?)効いている作品が多くて面白いです。

特に冒頭の「食えない女」は、タイトルが上手いしオチは秀逸だし、主人公の苦悩がよ〜く伝わってくるしで、のっけから強烈な“掴み”で読む意欲を強く刺激させられます。

続く「七味さん」「さじかげん」は問題をどう解決するかが気になり、「味気ない人生」は306号室のDQNに悩まされる主人公に激しく同情。「ままごと」は由奈の行動の気味悪さがサイコホラーっぽく、でも結末はハートウォーミングなそれ。ラストの「キャバクラの台所」はミステリチックな展開に興味を惹かれまくりでした。

次回作も料理を題材にしたものらしい(「バー極楽」)ので、文庫を待たず、単行本で買ってしまおうかな。

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2018年07月24日

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食にまつわる憂鬱を抱えた六人がそれぞれの課題に立ち向かう短編集。
中でも料理に奮闘する共働妻と夫の夫婦の問題を描いた”さじかげん”は共感できる感情が多く前向きなエンディングで好きなお話でした。

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2023年06月25日

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おいしいものを食べることが大好きなので、食に憂鬱を抱えた人ってどんな人で、どんな想いがあるのだろうと気になり、手に取りました。主人公は真剣に悩んでいるのに、どこかクスッと笑えるところもあり、悩みに立ち向かう姿を応援したくなりました。読んだ後には、毎日おいしいと感じられるって幸せなことなんだなぁと改めて思いました。

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2023年03月15日

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食に難を抱えている人たちの短編集って感じでしたー。

食えない女
人前で食事ができない女と昆虫食好きな男の話。
七味さん
食べているときは素が出る。
さじかげん
料理が苦手な妻が努力するけど泥沼にはまる。
味気ない人生
騒音問題がストレス過ぎて味覚をなくした女性。
ままごと
ままごとでの主役は母親役。主役は一人だけ。
キャバクラの台所
華やかなキャバの裏では食べてもらえないフルーツあり。

どの話も、困難があっても、最後は前向きに考えていて、
「えらいなぁー」って思ったよー笑
食べることは生きること。
食を通して生きることについて考えてねーって、
テーマっぽいけど、私はそこまで深く
考えられませんでしたー。
フツウーに読ませていただきましたー(*´艸`*)

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2021年12月10日

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人生の一部分と食事を重ねている短編集。どの作品もあっさりしている感じがする。
食って大事だなぁと改めて感じる。

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2019年01月22日

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ネタバレ

「幸せごはん小説」とあるけれど、そんなに幸せな話じゃありません。タイトルどおりブルー、ちょっぴり憂鬱な、食べることにまつわる話が6つ。

摂食障害は知っていても会食障害なるものがあるとは知らなくてビックリ、味覚障害でも食感がイケていれば美味しいと感じられるのだということにもビックリ、キャバクラでアルコールの売り上げを伸ばすために採られる荒技にビックリ。

しかし本書でいちばんビックリしたのは、新潮文庫なのに、KADOKAWAから出版される同著者の最新作が帯で堂々と紹介されていること。「どこのでもええから本読んで!」とでも言いたげ。出版社の一致団結を見た気がして嬉しくなったのでした。

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2018年07月27日

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