【感想・ネタバレ】キッチン・ブルー(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

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2-3時間ですらすら読めた。
元々脚本家さんということからか?一編一編が短い中で盛り上がりとオチがきちんと用意されていた。
逆にそれが若干性急に思わせる話もあった(『食えない女』)。変に色恋沙汰を混ぜなくても面白い話はあるのに。私のお気に入りは『キャバクラの台所』。でも元板前?が箸を振ったり包丁を向けて指図したりするのはどうかしら。

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2020年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ストレスで味覚障害になってしまう女性や、料理の味付けが苦手で悩む女性、食べる時には素が出ると聞いて、職場で本当のボスを探す男性など、「食」にまつわる「ブルー」な短編が6話。
人前で食べる事ができない「会食不全症候群」という障害に悩まされている話は興味深かった。理解されにくい障害なので、誤解も多くて大変だと思う。
最後の話はなんだか怖かった。取り憑かれた様に料理を振る舞い、ブログに載せるための写真撮影に必死な女性。その彼女に違う意味で胃袋を掴まれてしまった男性。最終的には、全話に出てくるバーテンのおじさんに救われたので良かった。

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2019年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「給食のおにいさん」シリーズの著者が描く、これまた料理や食事を題材にした短編集。どの作品も主人公に共感できるし、落ちにちょっぴりひねりが(スパイスが?)効いている作品が多くて面白いです。

特に冒頭の「食えない女」は、タイトルが上手いしオチは秀逸だし、主人公の苦悩がよ〜く伝わってくるしで、のっけから強烈な“掴み”で読む意欲を強く刺激させられます。

続く「七味さん」「さじかげん」は問題をどう解決するかが気になり、「味気ない人生」は306号室のDQNに悩まされる主人公に激しく同情。「ままごと」は由奈の行動の気味悪さがサイコホラーっぽく、でも結末はハートウォーミングなそれ。ラストの「キャバクラの台所」はミステリチックな展開に興味を惹かれまくりでした。

次回作も料理を題材にしたものらしい(「バー極楽」)ので、文庫を待たず、単行本で買ってしまおうかな。

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2018年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「幸せごはん小説」とあるけれど、そんなに幸せな話じゃありません。タイトルどおりブルー、ちょっぴり憂鬱な、食べることにまつわる話が6つ。

摂食障害は知っていても会食障害なるものがあるとは知らなくてビックリ、味覚障害でも食感がイケていれば美味しいと感じられるのだということにもビックリ、キャバクラでアルコールの売り上げを伸ばすために採られる荒技にビックリ。

しかし本書でいちばんビックリしたのは、新潮文庫なのに、KADOKAWAから出版される同著者の最新作が帯で堂々と紹介されていること。「どこのでもええから本読んで!」とでも言いたげ。出版社の一致団結を見た気がして嬉しくなったのでした。

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2018年07月27日

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