あらすじ
市場拡大するアニメ産業から派生した「聖地巡礼」という消費行動。どうしたら「大切な場所」を作ることができるのか? 「過度な商業化による弊害」事例も含め、文化と産業とが融合したケースを数多く紹介する。
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Posted by ブクログ
アニメや漫画などのコンテンツを観光資源として活用するコンテンツツーリズムの活性化について、具体例や集客するための方法論を論じた本。
・アニメの聖地巡礼において商いの匂いを出してはいけない。ファンはそれを見抜き冷めてしまうから。→舞台の雰囲気を守ることが大切。
・地元住民の理解と協力を得るにはファンの誠実な姿勢が必要。(例えば、町のごみ拾いに参加するなど)
・観光は「差異」を売る産業。
・コンテンツツーリズムの根幹は「物語性」「テーマ性」
Posted by ブクログ
数年前にB級グルメによって、その街が注目
され、町おこし的なムーブメントへつながっ
ていくという動きがありました。
この本では食べ物ではなく、アニメや映画
の舞台となった街に、ファンが実際にその
場所を訪れる動きを「観光ビジネス」とし
てサポートしようと働きかけます。
言って見れば「ポップカルチャービジネス」
です。
ここで重要なのは一昔前なら、アニメなど
はサブカルチャーと言われていました。
今は違います。立派な日本の文化の一つな
のです。ポップカルチャーです。
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アニメ聖地巡礼に限らず、地域の観光資産を生かして集客を図るさまざまな事例が紹介・解説されていました。観光、地域活性化に興味のある高校生にもおすすめです。
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マンガの聖地巡礼について卒論を書く場合には必読の本であろう。それだけにまだ類書がないといえる。
メディアリテラシーについては少しだけ書かれているので、マンガのメディアリテラシーを卒論にするためにはあまり役立ちはしないであろう。
聖地巡礼のマンガがどの程度あるかということには役立つ。
観光学という観点からは役に立つ1冊であろう。
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<目次>
はじめに
第1章 アニメ聖地巡礼
第2章 コンテンツツーリズムへの展開
第3章 観光資源を生む「創造性」
第4章 現実、情報、虚構空間への巡礼
第5章 観光「資産」化への道
第6章 巡礼ビジネスに必要なこと
対談 村山慶輔×岡本健
<内容>
今、アニメの世界がこんなになっていることを知らなかった。また海外からこんなに熱く思われているなんて…。日本人はこんなに足元を見ていないことにも。また「らき☆すた」で埼玉県の鷲宮が有名になっていることは知っていたが、著者の言うように、その陰には地域の人のちょっとの気づきとかなりの努力が重なっていたのだ。そういう意味で言うと、私の好きな「銅像」も、一部この世界と被るし、銅像「コンテンツツーリズム」で私はあちこちを周っているのだ、と気づいた。なんか、こんなあたりから「銅像」の未来を明るくできないかな?
Posted by ブクログ
観光(聖地巡礼)ビジネスのいろはが、豊富な事例とともに研究されている。具体例から構造的な理解まで明快に述べられており、ビジネスする側も、行く側も楽しめる内容