あらすじ
米中貿易戦争は序章に過ぎない──。北朝鮮、技術覇権、南シナ海をめぐる強硬な外交によって激しく衝突している両国。「新冷戦」とも言われる、この対立の背景に何があるのか?2021年に中国共産党100年を控えた「アジア新皇帝」習近平の壮大な野望とは!?日本有数の中国通ジャーナリストが、「習近平外交の全容」を長期取材に基づき読み解く!
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Posted by ブクログ
冒頭にあるようにトランプ以降の米中関係(2017年当初〜2018年秋:本書は2018年11月刊行)を、中国の視点から分析した著作。日米の視点はあり触れているが、中国目線で、中国国内の動きや中朝関係も絡めて見ていくとこれまで見えなかったものが見えてくる。例えば、2017年の時点で北のミサイル発射が米国も去ることながら中国への威圧も意識したタイミングや方角距離で撃たれて中国を辟易させて制裁に同調したという視点は非常に面白い。それもこれも、対トランプで安心して2017年のAPECやEASでアジアの皇帝面したことでトランプの懸念を生み、強硬派の思考とも同調して、儲からない北敵視策から中国敵視策へシフトしていく。米中朝韓とも良し悪しは別として動きがダイナミック。日本外交は追随出来ているか・・