【感想・ネタバレ】芸術闘争論のレビュー

あらすじ

世界から取り残されてしまった日本のアートシーン。芸術は今、美術館の壁を埋めるインテリアとなり、若手アーティストは、地域おこしの中で楽しく過ごす刹那的な存在となった。この状況に苛立つ当代随一のアーティストが自らの奥義をすべて開陳。行動せよ! 外に出よ! 世界で闘い続けてきた芸術家が、現状を変革したいすべての人へ贈る実践の書。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

14年ぶりに再読。当時の読みがいかに浅かったのか思い知らされた。ARTの話を超えて、「仕事にどう打ち込むか?」「クリエイティブにおける個性とは何か?」の秘密を、暴いてくれている。
本書で解かれる「ルールを知り、それに則ることから始めた上で、壊して、新たにルールをつくっていく」という創作プロセス。ARTに限らず、あらゆる商業クリエイティブ、もっと言えばあらゆる企画仕事に、深く通じる真理。
そして本書の魅力は、そんなルールの村上隆流の読み解き例として、刮目できること。決して教科書的な論点整理だけではでない切り口が目鱗すぎて、それ自体もまた、企画仕事の大いなるヒントになっている。

門外漢で存じ上げぬですが、本書を含めた村上隆の一連の美術家育成の取り組みは、ご本人が大失敗だったとよくメディアで言っているが、本当にそうだったのだろうか?だとしたらなぜそうだったのか?きちんと研究されてほしい。
誰かやっている機関やプロジェクト、ないんだろうか?村上隆さん御本人じゃなくても、誰かに意志は継がれていないのか?勉強したい、知りたい。

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2024年06月07日

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