あらすじ
○寄付には、人と人をつなぐ力がある。誰ひとり取り残されない世界の実現のためには、寄付は欠かせない。日本ファンドレイジング協会を立ち上げた、日本における寄付ムーブメントの旗振り役と、「寄付もまた本業の1つ」と語る、コモンズ投信会長による、はじめての寄付の本。
○日本の寄付総額は7756億円、名目GDPの0.1%にすぎない。英国の1兆5035億(GDP比0.5%)、米国の30兆6664億円(GDP比1.4%)と大きな差がある。しかし、近年寄付をめぐる状況は大きく変わってきた。スマホを使えば簡単に寄付先が見つかり、その場でカード決済も可能。SNSを通じて寄付への思いをシェアすることによって簡単に他者とつながれるようになった。遺贈寄付や寄付控除など税制面での拡充も進んでいる。クラウドファンディングによって気軽にお金を出したいという考えの人も増えつつある。
ファンドレイザーの手引書としても有用な一冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
あれだけ政府批判をしておきながら結局のところ行政がなんとかしてくれると思っているから寄付をあまりしないのだという発想はなるほどな、と思った。
どうにもならないのが若干目に見えかけているし、完全なるgiveではなくて、投資としての寄付に価値を見出すのも大切な価値観だと思う。
面白い寄付活動をしている人もいるようなので、もっと自主的に調べてみたいことが増えた。
ビルゲイツの講演すごい聞きたかったので、もっと早くに出会えていたらなと少し後悔した。
Posted by ブクログ
大規模な災害が起こった際に被災先に寄付をした事はあったが、他の形はないか探していたところこちらに出会った。
クラウドファンディングも今はさまざまな団体があると知り、勉強になった。
今後の寄付先として検討していきたい。
Posted by ブクログ
寄付は強制するものではなく、共感してもらい、主体性を持って動いてもらうことが大切。「やってよかった」と思えることが大事であり、その共感の連鎖を起こすことで社会が変わる。
Posted by ブクログ
学生時代に半強制的に寄付やボランティアをやって、さらにその後どうなったかの情報もなかったので、寄付にあまりいい印象がなかった。この本はそのイメージを変えてくれる。寄付教育やお金の使い方教育が普及していってほしい。
Posted by ブクログ
寄付に対する考え方を柔らかくしてくれる!
投資と一緒でお金を渡す前にどこに寄付しようだとか誰の力になりたいとか思うところから寄付は始まっている!
Posted by ブクログ
寄付についてぼんやりと考えていたことが、明確な言葉として表現されている部分が多々ありました。
自分にとって、寄付は、自分が応援したい人たちへの投票、であることを、改めて感じましたし、新たな寄付をするときには、その意識をしっかり持とうと思いました。
ちなみに、この本には、投資は、自分が応援したい企業や団体への投票であり、投資も寄付も、似た側面がある、とも書かれています。
実は、投資については、自分が応援したい企業や団体への投票、という言葉をどこかで目にしたことがありまして、そういう思いを持って、すでに投資には取り組んでいました。
自分が応援したい人や団体について、これを機に、もう少し丁寧に考え、どのような行動がふさわしいか、検討してみたいと思います。
Posted by ブクログ
寄付について、網羅的に書いてある。
寄付という行動、統計、やり方、さまざまな社会的な活動の概要やそれに対して何ができるのか、どういう風に関わって欲しいのかが具体例とともに書いてあり、入門編としては大変充実したものとなっている。
26ページ
人間の幸福には4つの因子(慶応大、前野隆司教授)
1 やってみよう
2 ありがとう
3 なんとかなる
4 あなたらしく
寄付とつながることである。
利他行動=ありがとう因子
寄付をすることでつながる=やってみよう因子
63ページ
CSV=creating shared value
共通価値の創造
経済的価値を創造しながら、同時に社会的ニーズに対応し、社会的価値を創造する
66ページ
リンダ・グラットンのライフシフトの中で、
人間のAIに負けない絶対優位性は、創造性、問題解決、共感、多くの身体作業
共感は寄付とは切っても切り離せないもの
110ページ
charity dretアプリ
205ページ
NPOと関わり、社会に目を向け、実際にさまざまな角度からものを見る→企業にとっても持続力や成長力を得る機会
まったく異質なNPOとの付き合いの中で許容力が広がり、発想が多様化し、それが企業の強さに繋がってく。