【感想・ネタバレ】ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜くのレビュー

あらすじ

「20年、30年というスパンで考えたら人間にはどんな仕事も残らない」「アニメやゲームなどすべてのバーチャルキャラクターは、人工知能によって自律的に行動するようになる」。若者が憧れる職業「ユーチューバー」でさえ、AIが取って代わる時代がすぐ目の前に来ている。十分な収入を得て生計を立てられるのは、一握りの才能だけ。「未来格差」を前に、特殊な技能のない私たちはどうすれば生き残れるのか。拡張現実、人工知能の進化、完全グローバル競争で激変する社会と人間の姿を透視する。 【目次】序章 「未来格差」に備える/第1章 未来予測の3大法則/第2章 自分を「盛る」時代/第3章 AIがユーチューバーを淘汰する/第4章 アイドルは新時代の貴族になる/第5章 アマゾンが不動産へ進出/第6章 バーチャルとリアルの恋愛の境界が消える/第7章 AIロボットが家族の代わりに/第8章 人工知能が政治を変える/終章 未来の幸福論

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Posted by ブクログ

ネタバレ

未来予知自体に意味はないとおもうが、
岡田さんの言う通りの世界になってきている。
評価経済世界、YouTubeへの芸能人の進出、
個性の乱立、ファクト<オピニオン。

今までは貴族・メディアの特権であったことが、
一般でもできるようになって、敷居がひくくなった。
それによって生き残れるレベルが上がって、本物しかのこれなくなった。
中途半端はいならい。
ただ、それは仕事にしたい場合で、趣味ならなんでもいい。
そのための土壌はある。

仕事はaiに奪われる。人間は不要になってくる。
ただ責任を負うのは人間。
決めること・責任を取ること。そこに価値がある。

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2024年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

出版されてから5年後に読んだのだが、当たっているところ、納得できることも多くて面白い。
特に印象的だったのが、恋愛はコスパが悪い、子育ては趣味と資産。AIや人工知能の可能性。仕事ではなく人を見つける。
子ども達が大人になる頃にはどんな世界になっているかわからないが、著者のように技術が生活に馴染んだあとの未来を予測しておくことが大切だと思った。

0
2024年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

メモ
岡田氏の考える未来予測の3大法則

➀第一印象至上主義
➁考えるより探す
➂中間はいらない

特に面白かったのは➂で、ここ数年のYouTuber界隈でも見られるように、
「超メジャーな人は生き残り、中間層のプロが食えなくなる」という考えは確かにと思った。
あと、結構目から鱗だったのは「高度情報化社会とは、いろいろな種類の情報が溢れる社会ということではなく、大きな事件の解釈や感想が無限に溢れている社会のこと」というのも面白かった。

0
2021年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【今の価値観を考えてみたり】
2018年に書かれた本なので、10年後を未来予測しよう、というタイトルなのだと思うけど、今の時代をどう解釈するか、という点が興味深く読めるところだと思った。
AI、機械が人間の仕事の約半分を置き換えてしまうと言われたのは2013年、YouTuberが子どもの憧れの仕事上位ランキングしているのもそんな時期で、
著者は、未来予測には社会的価値観の変化を見ることが大事、と論じる。

今の時代は乱世だ、というお話。
著者は、2011年に出した書籍で、評価経済社会、つまり、評価と影響を互いに交換し合う社会について書かれている。
自己主張することで自分の存在意義を保っている、そして、個々人が自分の好きな世界、現実を選んで生きている。組織の枠組みが緩まっている、悪くいうと、崩れている、とのこと。

そんな時代の今の文化、メディア。
自分を盛ることが流行っている。
現実は不便で、不経済で、面倒で、だからあらゆる文化、エンタメは現実逃避なのだ、と。
コンテンツはいかに「今」をうまく提供するかにかかっている。
たしかにここ5年ぐらいでまた、さまざまな動画オンラインメディアが生まれ、視聴者数を増やしている。この勢いがどこまで続くのかは分からないけれど。
どんどん新しいコンテンツを出すことが迫られているみたいで、
情報が瞬時に流通する中で、私も新しいものを見ようとする傾向にあるなーと思ったり。

SFやオタク文化に私は疎いのだけれど、
そんな世界から社会の傾向を分析するような視点で、
そういう見方もあるんだなーと思ったり。
そういう人だけじゃないけれど、そういう人はこれまでになかったから時代を象徴している、ということなんだろうな。

政治家についても。
トランプ大統領が選出された時期。
社会の複雑化は加速化している中で、一人の誰かが国を治める知識なんて持ちえるとはだれも思っていないはず。じゃあどうやって、どんなリーダーを選ぶのか。
ポピュリズムはたしかにキャラ立ちと被る部分がある。
でもカリスマ的リーダー論か、法治か、という二項対立でもないと思うし。
信頼、ノリ、この人が言ったら、おもしろそうだから付いていく、みたいな、人間性。
平時では側近や官僚や機械が出した答えを人間が伝える。
リーダーにはじゃあ、緊急時での判断力、決断力が求められるのかな、だから勘がちゃんとあるひと、決断経験が豊富な人、肝の座っている人、を選ぶのかもしれない

神の真似事。
欧米の人たちの世界観の理解の仕方の一つとして、エリート層は神の真似事をしようとしている、という話。AIを通した生命創造。
それ以外にもたぶん、不死身になろうとしているところとか、たしかにそんな雰囲気がある。

一神教文化圏にかかわらず、
みんなが世界一になる可能性がある、世界で1番にならないと認められない、そんな世の中だから、
世界一を目指している人がたくさんいる時代なのかもしれない。
世界に一つ、でもなく、自分の周りで自分だからできることで貢献する、
それを大事にできる社会はもうないのかな。

未来格差、人の縁の格差、そんな話もあった。
未来に希望を持てる人、つまり上向きな未来を見ている人と、そうでない人の生きかたには、たしかに差が出てくるんだろうと思う。実際は別として。
人の縁も一つの成功因子、ということについては、
たしかにもう少し注意を払う必要があるなーと思ったり。

生き残るためにじゃあどうするか、という点について、著者は、企業ではなく人を探す、そして、その人に役立つか、その人の機嫌を取ることを進めている。
とてもキャラの立った方で、今の時代を本当に楽しまれているのだろうと感じました。

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2024年05月25日

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