【感想・ネタバレ】靖國の精神史 日本人の国家意識と守護神思想のレビュー

あらすじ

なぜ、日本人は、「公のため」に尽くすのか。「祖先や先人たち」を篤く敬うのか。悠久の日本思想を総覧し、日本人の「精神の核心」を解き明かす――。なぜ日本人は「公」のために尽くすのか。その背景には「『公』という他者のために命を捨てることができる人は神である」という覚悟がある。日本人は長い歴史のなかで着実に国家意識を養い高めてきた。とりわけ江戸時代に熟成した「公の再発見」こそが、維新の原動力となり、靖國の思想へと結実してゆく。聖徳太子、国風文化、御成敗式目、伴天連追放令、徳川家康、鈴木正三、山鹿素行、伊藤仁斎、荻生徂徠、新井白石、契沖、本居宣長、会沢正志斎、岡倉天心、柳田國男……。かくも素晴らしき日本思想史を丹念に振り返り、日本人の「精神の核心」に迫る刮目の書。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 年末年始に勉強しようと選んだ。単純に靖国神社の立ち位置について学ぶことができるかと思って手に取ったが、聖徳太子から江戸時代の国学にいたる日本の基盤となる思想史についての学問的な解説だった。和辻哲郎の「家」の存続が日本人の精神の維持にとって必要であるとのこと。
 「家」については、実際、団塊の世代と団塊ジュニア、本家と分離した核家族たちが小さな戸建やマンションにおいてどのように「家」を維持するのか。結局、地方で土地(=「家」)を継いだ者がよいということなのだろうか。

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2019年01月03日

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