【感想・ネタバレ】間違えられた花嫁のレビュー

あらすじ

“愛は人を奴隷にするだけだ”彼の拒絶に、胸が引き裂かれ……。

さる王家で王女たちの家庭教師として働くオリヴィアは、ある晩、宮殿の窓から侵入してきた黒ずくめの男にさらわれた。恐怖でめまいに襲われる一方、その侵入者の危険な魅力に胸が高鳴る。あれよあれよと儀式めいたことをさせられ、甘い言葉で誘われるうち、まだ恋も知らぬオリヴィアは抗うすべなく身も心もゆだねてしまった。その後、驚愕の真相が判明する――男の正体は隣国の王子ザイードで、必要があって結婚を急ぎ、王女と間違ってオリヴィアを連れ去ったのだ。しかも、先ほどの儀式は、なんと婚礼の儀だったという!うろたえるオリヴィアに、ザイードは蔑みもあらわに言い放った。「なぜ早く名乗らなかった? 后になりたくて、僕をはめたのか?」

■涙を誘う愛の物語で人気のケイト・ヒューイットの秀作。自分に自信がなく、華やかな人々の陰で自己主張することなく生きてきたオリヴィア。人の役に立ちたいと願う心優しい彼女が、運命の悪戯によって、とんでもない事態に巻き込まれていき……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったのは面白かったんですが。。。

何かなぁーと思ってしまったのは、男のエゴ。
ヒーロー、カッコ良いかな? 私はあまり魅力的だとは思いませんでした。
眼前で父王と兄を惨殺され、自分は王位継承者だからと逃げざるを余儀なくされたヒーロー、ザイード。長い忍苦の末、婚約者の近隣の国の王の娘と結婚することにより、国を再興することを期待しています。
王はザイードが国を立て直してからでなければ、娘は嫁がせないと言い切っているため、彼はある夜、王女をさらい強引に妻にすることで結婚を成立させて王を説得しようとします。
ところが、彼は間違って王女の親友であり、妹姫たちの家庭教師を務める若い女性オリヴィアを誘拐してしまいました。
ひとめ逢ったときから、激しく惹かれ合った二人。
オリヴィアはアラビア語をよく理解できず、自分が王女と間違われていることも、結婚式が行われたことも理解できないまま、彼と結ばれました。

王子はオリヴィアに強く惹かれながらも、国と国民のために義務感からオリヴイァと離婚し、王女を娶ろうするのですが、、、

正直、ザイードはあまりに身勝手すぎる。途中でオリヴィアがフランス語が堪能だと知るや、「フランス語が話せる妃も悪くないかも」と気を変えたり、またフランスから援助が受けられないと知るや、やっぱりオリヴィアを切り捨てようとしたり。
最後に「誰かの力を当てにして祖国を再興するべきではない」と気づいたとあるけど、そんなことはもっと早くに気づくべきというか、普通、気づけるのでは?
オリヴィアは良い娘さんですが、こんな身勝手な男によく辛抱できるなと感心します。
最後はハッピーエンドだったけど、これも婚約者の王女がオリヴィアのことを思う、善良で優しい女性だったからこそで、ここで王女がザイードとの結婚を受け容れたら、オリヴィアは捨てられたままです。
何か最後まで人任せ、なりゆき任せの王子様で、私は正直、こういう男と結婚しても、結局、性格は一生直らないままだと思うので、優しいオリヴィアの行く末が心配です。

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2019年02月11日

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