あらすじ
高級官僚の異様なまでの忖度力。超エリートとして高い実務能力を持ちながら、なぜ倫理意識の欠如は起こるのか。淵源には「城山三郎の“官僚史観”がある」と指摘。小泉・新自由主義後に現れた「第二官僚」とは何か。「民主主義の迂回路」を形成する政官の実態と思想的背景に迫る。
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Posted by ブクログ
久々の佐藤優
2018年には、自筆サインも頂いちゃったんで
その直後に出版されたとあれば
読むよねぇー 笑
本書は
①こんなに統治しやすい国はない
②死んだふりを続ける外務省
③官僚たちのローカルルール
④第二官僚の誕生
⑤無意識の中のケガレ祓い
⑥官僚とは何か?
以上の6章にわたって熱弁されとります
佐藤氏の書籍に関しては
結構な数読んでいるので
言ってることは大体一緒かな (^-^;
ここ数年に関していえば
外交関連よりも、教育に関心があるようです
目まぐるしい変化をしていく国際社会の中で
日本国家が生き残っていくためには
教育によって、若い世代を鍛えていくという方向に
シフトせざるを得ないと
母校の埼玉県立浦和高校で
総合科目を担当しているようで
いずれは、官僚となる人材が出てくるのではないかと
ある意味、野心を燃やしております
2018年も
数々の不祥事がありましたが…
役人の不祥事は
何も今に始まった事ではないと
netの普及によって、瞬時に情報が拡散するだけで
本質的には、同じような不祥事を繰り返していると
何故この様なコトが起こるかというと
キャリア官僚の多くは
子供の頃から勉強して、進学校から
東大法学部へ進むのが王道
国家公務員採用総合試験に合格し
府省の採用面接を経て振り分けられる
キャリア、ノンキャリア共に
一旦採用されると、重大な刑事事件でも起こさない限り
安泰な役人生活を送るコトができるという
役所内の流動性が低くなることによって
共通の価値観が生まれ
ローカルルールが誕生すると
昔からよく言われている
自殺の大蔵(財務省)
汚職の通産(経産省)
不倫の外務
三省がそれぞれ
どこに神経を尖らせているかというコト
逆に、それ以外だったら
大目に見てもらえるというのである
官僚は年次が全てである理由にも触れられていて
「エリート集団の中で、激しい競争をされると
人材の潰し合いになって、組織とし機能しなくなる」と
何とも釈然としない世界である
直近の話題では
モリカケ問題や、財務事務次官セクハラ問題
文科省の学術政策局長による、不正入試見返り事件から
防衛省の、自衛隊日報問題など
古くは、大阪地検特捜部の
フロッピー改ざん事件まで
確かに、優秀な頭腦を持った大人が
何ともお粗末なコトをしてるんだと…
日本中の国民が呆れ返るのも無理はないね
ましてや
外務省のラスプーチンといわれ
知の巨人とも言われている
佐藤氏からしたら
残された人生を、国際政治に捧げるより
未来を作る、若者たちの教育にシフトするというのは
苦肉の策だね
#佐藤優
#官僚の掟
#外務省のラスプーチン
#知の巨人