【感想・ネタバレ】東京裁判「神話」の解体 ──パル、レーリンク、ウェブ三判事の相克のレビュー

あらすじ

東京裁判は「勝者の裁き」であり、インド代表パル判事とオランダ代表レーリンク判事の反対意見は、その欺瞞を暴き出すものだとの論が日本の国内論議で長くみられた。だが、パルやレーリンク意見には重大な誤謬と恣意性があり、東京裁判の功績と問題点の歴史的・法理学的理解を大きく歪めている。東京裁判研究者の戸谷と国際法の大家コーエンが、従来見過ごされてきたウェブ裁判長による判決書草稿を読み解き、東京裁判の過程を再検証。判決から70周年を迎えた今、知られざる真相を解明する。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

 法学の立場から東京裁判を記した本書。恣意性を排し、感情を脇に置き、一つ一つ論理を積み上げている、という感がする。

 ある時間、ある場所における個人の決断と言うものを、丁寧かつ厳しく見ている。それに伴い如何に事情があろうとも、決断するという行為に付随する重みを感じる。

0
2019年04月28日

「ノンフィクション」ランキング